水のコラム

洗濯機の防水パンって何?交換が必要なケースや費用について解説!

2022年04月03日  洗濯機のトラブル


洗濯機の防水パンを意識される方は恐らく少ないでしょう。何となく目に入っている、家にもある…という程度の方がほとんどではないでしょうか。

しかし防水パンは非常に重要な役割を担っています。とくに集合住宅にお住まいの方にとっては、防水パンがあることでどれだけ安心につながるでしょう。

この機会にぜひ防水パンの必要性について再確認してみてください。自宅の防水パンに破損がないかのチェックもおすすめします。

洗濯機の防水パンについて

そもそも洗濯機の防水パンとはどの部分を指しているのでしょうか。防水パンとは、室内の洗濯機本体の真下に設置されているプラスチック製のトレイを指します。「洗濯機用防水パン」や「洗濯パン」など、呼び方もさまざまです。

大きな役割は、排水ホースが外れたり破損したりした場合に起こる水漏れが、床や階下に漏水するのを防ぐことです。

とくに集合住宅の場合は、水漏れを起こすと階下の住人の家財道具を濡らすなどの大きな被害を出す恐れがあります。すべての水が流れ出して大きな被害とならないよう、防水パンが水の流出を防いでいるのです。

また、洗濯機や蛇口からの結露による水垂れを防ぐ、洗濯機の振動による床へのダメージを軽減するなどの働きもあります。防水パンには防振機能(パット)付きのものもあり、防振機能は振動そのものや振動による騒音を防ぐ効果があります。

近年の洗濯機は性能もよく、トラブルが起きた際には自動で運転がストップするため、水漏れにつながることは少なくなりました。したがって、防水パンの重要性も低くなっているのかもしれません。洗濯機の性能向上に伴い防水パンを設置せず、排水ホースを排水口に直接繋ぐスタイルも増加傾向にあります。

しかし、万が一を考えるとやはり防水パンがあった方が安心という方も少なくないのではないでしょうか。防水パンの重要性を今一度チェックしてみましょう。

洗濯機の防水パンを交換すべき目安

防水パンは万が一の水漏れ被害を抑えてくれる重要なものです。交換が必要なタイミングを見誤らないよう確認しておきましょう。

■破損・故障
防水パンの素材は強化プラスチックなどの水に強い樹脂なので、簡単に壊れてしまうことはありません。注意すべきは引っ越しなどの際に、誤った扱いをしてしまうことです。

上に重いものを置く、踏んでしまう、洗濯機をのせたまま無理に動かす、などをしてしまった場合は破損する恐れがあります。また、長年使用したことによる破損や故障もあり得ます。劣化が進み、洗濯機の重さで破損することも考えられます。

ヒビが入ったり、割れてしまったりした防水パンは部分的に修理することはできないので、新しいものと交換しなければなりません。小さな破損も知らないうちに亀裂が広がり、役割を果たせず水漏れした時に受け皿とならない場合があります。

破損してしまった場合は速やかに交換しましょう。いざという時の助けになります。

■ドラム式洗濯機へ交換した時
近年、人気のあるドラム式洗濯機への買い替えを検討している方も多いのではないでしょうか。

ドラム式洗濯機は従来の洗濯機に比べて、サイズも大きく重量があります。洗濯機周辺でつまりや水漏れなどが発生した場合は、洗濯機本体の下にある排水口を点検しなければなりません。

排水口の点検をするためには、洗濯機を持ち上げる必要があります。ドラム式洗濯機の場合は、動かすことが困難なため、メンテナンスがしづらいという点がデメリットです。

したがってドラム式洗濯機を設置する際はメンテナンスをしやすくするために、高さのある防水パンを使用するのが一般的です。高さのある防水パンを設置することで、洗濯機下のスペースが確保でき、ドラム式洗濯機を動かすことなく、メンテナンスが可能となります。

ドラム式洗濯機へ交換する際は、合わせて防水パンを交換する必要があるでしょう。高さのある防水パンに交換することで、洗濯機自体の高さも上がる点には注意しなければなりません。

専用蛇口が設置の妨げになるケースも見られます。万が一サイズが合わなければ、洗濯機自体を選び直すことや、蛇口の設置場所を変更する工事が必要となってしまいます。事前に寸法のチェックを念入りに行いましょう。

洗濯機の防水パンを交換する流れ

防水パンは一見すると簡単な構造に見えるかもしれませんが、裏側を見ると複雑な構造をしていることが分かります。排水トラップや、下水につながる排水管が接続されているのです。

防水パンを交換するには排水ホースをつなぐ知識や、熟練した技術が必要です。自分で交換しようと考える方もいるかもしれませんが、おすすめはできません。専門業者に依頼して確実な交換作業を行ってもらいましょう。

依頼された専門業者は、まずは現場を確認します。防水パンのサイズや規格をチェックして、新しい防水パンを手配します。新しい防水パンが用意できたら、交換作業の開始です。

防水パンの裏側の排水トラップや下水につながる排水管を安全に取り外し、古い防水パンを撤去します。新しい防水パンに交換した後、外した部品を再び接続します。一度洗濯機を置いてしまうと、簡単に移動はできないので、確実で安心安全な作業が必要となります。

洗濯機防水パンの交換にかかるコスト

先ほどもお伝えした通り、防水パンの交換をDIYで行うことはおすすめできません。ネジやボルトでただ固定してあるように見えても、実際は大きく異なるからです。

排水ホースを排水口へ正しくつなぐには、知識と技術が必要です。未完全な作業では水漏れを起こし、大きな被害となることも考えられるからです。また一度洗濯機を置いてしまうと、簡単に動かすこともできません。専門業者に確実に交換してもらうことが、何よりも安全で確実です。

専門業者に依頼するのに、多くの方がまず気になるのは費用のことではないでしょうか。破損による防水パンの交換、洗濯機買い替えにともなうサイズ変更などであれば、20,000~25,000円程度が目安です。

防止パン自体の購入価格がおおよそ10,000円前後、施工費が15,000円前後で考えておきましょう。施工業者に防水パンの購入も合わせて依頼すると割引してくれる業者もあるので、問い合わせてみることをおすすめします。

注意する点は、防水パンを交換する時に排水口の位置を変更する場合がある点です。

排水口の位置を変更する場合は床下に設置されている排水パイプの位置を変更する工程が必要となります。防水パンの交換に加算されるため、20,000円~60,000円を目安に考えましょう。

その他にも必要な部品・材料によって費用は変わってきます。後々のトラブルを防ぐためにも事前に見積もりをお願いすると安心です。

まとめ

防水パンについてあらためて確認いただけたことと思います。

防水パンに不具合がなくても普段の掃除が行き届かず、ホコリや汚れが溜まってしまっているかもしれません。長年の使用で少々不安がある方もいるのではないでしょうか。そんな時も防水パンを交換するひとつのタイミングです。

もしも水漏れが起こった時に防水パンがあれば、被害を抑えることができます。とくに集合住宅にお住まいの方は、備えておいた方が安心です。一度ご自宅の防水パンを覗いてみてください。

防水パンの交換を検討されている方は、まずは見積もりを依頼することから始めてみてはいかがでしょうか。

公式LINEアカウント始めました!お友だち募集中
お電話一本ですぐに駆けつけます!

きょうと水道職人 0120-492-315

きょうと水道職人 0120-492-315