水のコラム
洗濯機の排水口がつまったら?具体的な対処法を解説
洗濯機の排水口のつまりはとても厄介です。
洗濯機の排水口がつまってしまったら、どのように対処していけばよいのでしょうか?普段では、あまり確認することのない洗濯機の排水口ですが、対処しておかないとさらなるトラブルにつながります。
そこで今回は、洗濯機の排水口つまりの原因や改善方法、予防策などをご紹介していきます。ぜひこの記事を参考にしてみてください。
排水口と排水溝はどう違う?
排水口と排水溝の違いは、どのような違いがあるのか分かりますか?
読み方は同じ「はいすいこう」ですが、場所によって意味合いが異なります。排水口の意味をより理解していただけるように、解説していきます。
■どぶや水路が排水溝
どぶや水路を指すときには、排水溝を使います。
路面の雨水などを流す役割があり、コンクリートでできているU字溝が一般的です。外にある雨水を水路に流すための溝と覚えておくと分かりやすいでしょう。
■排水パイプの出入口が排水口
一方、家の中のお風呂場や洗濯機、台所などの排水の穴を排水口と呼びます。
台所のシンクにある、真ん中の穴などが一般的です。生活排水を下水に流すための穴と覚えておくと分かりやすいでしょう。
洗濯機の排水口つまりの原因は?具体的に解説
洗濯物を毎日洗っているだけなのに、なぜか排水口つまりは起こります。
つまりを起こしてしまうととても厄介で、場合によっては修理を依頼しなくてはなりません。
そもそもなぜ洗濯機のつまりは起こるのでしょうか?代表的な原因をここから具体的に解説していきます。
■衣類の繊維や髪の毛
毎日洗濯物を洗っていると、衣類についた糸くずや繊維などがほつれます。
洗剤によって衣類についている汚れや垢が浮き出され、洗濯槽内で洗われるのです。排水口に流される汚れた水の中に混じり、糸くずや繊維、汚れや垢、洗剤カスなども流されます。
毎日これをくり返すことで、糸くずや繊維汚れなどが排水口に蓄積されて、つまりの原因になります。また、お風呂の残り湯を使用している場合、髪の毛や垢なども蓄積されているのです。これらの汚れが排水口の中で固まるため、排水口がつまってしまいます。
■洗濯機の掃除不足
洗濯機の掃除不足もつまりの原因になっています。室内の掃除は毎日できても、洗濯機の掃除はあまりやらないものです。
年に一度、洗濯槽クリーナーを使用して中を洗浄するくらいでしょう。しかし、洗濯機の清掃不足は排水する流れを悪くさせ、つまりの原因をつくります。
とくに排水ホースの掃除は「やろう」と思いつくことも少ないのではないでしょうか。理由として、洗濯機を動かさないと掃除ができないといった場合や、狭い所にホースが入り込んで引き出せないことが挙げられます。
しかし、排水ホースの清掃も定期的におこなっていないと、つまりの原因になります。
■排水経路が原因
ドラム式の洗濯機は水の量が少なくて済みますが、排水経路がつまりやすいといわれています。洗濯機のエラー表示がでて、排水トラブルと表示されます。
この場合排水口のつまりを疑いますが、排水口を掃除しても直らないときは、排水経路につまりがあると考えましょう。
排水経路内につまりの原因があるときは、自力での修理はできません。
自分で解決させようとすると、さらなるトラブルに発展する可能性があります。早めに専門の水道業者に依頼することがおすすめです。保証期間内だった場合は、購入した店舗に連絡をとりましょう。
■排水ホースの長さ
洗濯機の排水ホースの長さにも注意しておきましょう。
とくに排水ホースが長すぎて折れ曲がっている場合は、その場所でつまりが起こります。ホースが折れている部分に水が溜まりつまるケースも多いのですが、厄介なのは折れた部分にゴミが溜まりつまっているケースです。
排水ホースは長ければいいというものではなく、洗濯機から排水口までの長さを合わせることが大切になります。ホースを設置する際には、折れ曲がらないように確認しながら設置させることも、つまりの原因をつくらない重要なポイントです。
■洗濯機の傾き
洗濯機本体が斜めに傾いてしまっている場合も、排水口つまりの原因になります。
家の床が傾いている状態はないと思われるため、まずは洗濯機の下に敷いてある防水パンの高さや、洗濯機の脚の高さを確認してみましょう。脚の下に物が挟まって傾いている場合もあります。
この場合は高さを合わせ、洗濯機を水平にしてください。洗濯機は、水平に置いて運転させるという構造のもとつくられています。そのため、傾いた状態で使用し続けるとつまりの原因だけでなく、本体の故障にもつながるため注意が必要です。
洗濯機の排水口つまりの改善方法は?
洗濯機の排水口つまりが確認できたら、つまりの改善方法を確認していきましょう。
作業をしやすいように洗濯機の本体を移動させることも大切です。しかし無理な状態であれば、そのままでも作業ができる方法をご紹介していきます。
■排水口の掃除
排水口や排水トラップにゴミがつまっている場合は、排水口の掃除をおこないましょう。
洗濯機本体のよこにあるL字型をした排水エルボを取り外し、排水ホースを抜いておきます。そのあと、排水口のふたを取り排水トラップを、使い古した歯ブラシで清掃します。
使い古しの歯ブラシを使うと衣類からでた糸くずや髪の毛など、排水トラップに溜まっているゴミがきれいに取りのぞけます。使えなくなった歯ブラシを何本か捨てずにとっておくこともおすすめです。
■排水口内部の清掃
排水口内部のつまりは、手が届かない部分です。排水口内部の清掃を行うときは、パイプクリーナーを使用するのがおすすめになります。
説明書通りの容量を排水口に流し込み、時間を待ちましょう。
排水口内部につまっている髪の毛や糸くずを、パイプクリーナーが溶かしてくれます。時間がきたら水を流し、汚れを洗い流しましょう。クリーナーは重曹などでも代用できます。しかし頑固なつまりは、溶かして洗い流せるクリーナーがおすすめです。
■排水ホースの長さを変える
排水ホースが長すぎて、折れ曲がっている部分がつまっているときは、排水ホースの長さを変えましょう。
洗濯機から排水口までの長さに合わせて、新しいホースを購入することが一番いい方法です。
しかしホースがまだ使える状態のときは、ホース内を洗浄したあとにカットして長さを合わせておきましょう。カットした部分はホースバンドを使い、水漏れをおこさない対策も大切です。
■洗濯機の高さを調節する
洗濯機が傾いた状態でつまりを起こした場合は、高さを合わせることが大切です。洗濯機の本体を水平にするため、防水パンの高さや洗濯槽の脚の高さを合わせましょう。高さを合わせるために下に台を敷く方法もあります。
この場合に注意しておきたいのが、振動で台が外れてしまわないようにしっかりと固定することです。洗濯機は脱水するときに一番振動が激しいため、それに耐えられる台を準備しておきましょう。
洗濯機の排水口つまりの効果的な予防方法?
なるべく洗濯機の排水口つまりをおこす前に対策をしておきたいものです。ここからは排水口のつまりを予防する効果的な方法を紹介していきます。
■排水ホースを定期的に変える
定期的に排水ホースを交換しておきましょう。排水ホースは洗濯物についた汚れやゴミが一番溜まりやすい部品です。定期的に排水ホースを交換することで、つまっているゴミを取りのぞけます。
■洗濯槽のメンテナンスをする
洗濯槽のメンテナンスをすることも予防策として大切です。
洗濯槽の洗浄クリーナーを使用して、1〜2ヶ月に一度は洗濯槽のメンテナンスをおこないましょう。洗濯槽がきれいな状態なら排水ホースへの汚れも半減します。
■お風呂の残り湯を使用しない
節水のために、洗濯機にお風呂の残り湯を使用することがあります。
しかしお風呂の残り湯には、髪の毛や垢、石鹸カスなどが多く含まれているため、あまりおすすめはできません。お風呂の残り湯を使用しないことが、排水口のつまり予防になります。
まとめ
今回は、洗濯機の排水口つまりの原因や、つまってしまったときの対処法や予防策などを解説してきましたがいかがだったでしょうか?洗濯槽はもちろんのこと、排水口の清掃などをおこない、なるべく洗濯機の排水口をきれいにしておきましょう。
きれいな状態を保つことで、厄介な排水口のつまりは解消につながります。頻繁でなくてよいので、たまにチェックすることをおすすめします。