水のコラム
風呂釜の交換はどのタイミングで行うべき?交換方法は?
使い古した風呂釜をいつ交換すればいいのか、その適切なタイミングを把握している人は少ないかもしれません。また給湯器や他のシステムに切り替えるべきかも迷う点でしょう。
この記事では風呂釜を交換する方法について解説していきます。費用や業者を選ぶポイントにも触れていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
風呂釜を交換すべきタイミング
ここでは、風呂釜を交換すべきタイミングについて解説していきます。以下2つがベストタイミングといえます。
■本体の寿命
風呂釜を交換するベストなタイミングとして、「本体の寿命」があります。
通常、風呂釜の寿命は10年から13年ほどと言われており、この時期を過ぎてしまうと機械が劣化しやすくなり不具合も生じやすくなるでしょう。
風呂釜交換には、専門業者による工事が必須。 故障してから業者に連絡をして工事の日取りを決めるとなると、万が一お湯を沸かせなくなるという事態にもなりかねません。
したがって、10年以上使用している本体の場合には、故障する前にすぐに交換しておくのがいいです。
■故障の兆しが見えた時点
風呂釜を設置してから10年以上が経っていなくても、故障の兆しが見えた時点で風呂釜の交換を検討するべきかもしれません。たとえば、以下のような兆しが見えたら黄色信号といえます。
・本体のつまみレバーが硬くて回らない
・点火する際に、爆音がする:着火するボンッという爆音がするときは、着火用の熱交換機の故障の可能性があります、ゴミなどが詰まって不具合が起こっているケースが多々
・湯沸かしができない:風呂釜の故障として1番多い症状です、思いがけず熱湯が出ることもあるのでヤケドをしないよう要注意、多くのケースではパーツの経年劣化や電気系統のトラブルが原因です、浴槽内のフィルターが機能していないことでこのような状態につながることが頻繁にあるので、フィルター掃除は大事です
・ お湯が適温にならない
・たね火が消える:そもそも種火が点かないという症状も多発します、熱電体や着火装置の不具合の可能性大です、何回も種火を点けようとすると非常に危険なので、早急に専門修理業者に連絡をしましょう
・嫌な臭いがする
使用中の風呂釜に上記の兆しが見えるときは、風呂釜パーツに故障が起こっている可能性が高いです。状況によっては、家事などの大惨事につながる可能性もあるので早急に専門業者に連絡を取りましょう。
パーツ交換のみで修理可能なケースもありますが、風呂釜パーツは年々需要が減っているため、製造停止になってしまっていることもしばしばです。その場合は、本体を交換する必要があります。
風呂釜の交換方法
ふろがまの交換は、以下の点に注意しながら交換作業をしてください。
DIYで風呂釜を交換することはとても危険です。したがって、 自力による風呂釜交換はあまりおすすめできません。
前提として、 風呂釜工事には資格が必須なので、 資格を持たずに交換作業してしまうと法律違反となってしまいます。 また不確実なガス工事によりガス漏れが発生してしまうと、最悪のケースで爆発事故を引き起こしてしまう危険性もあるのです。
そのため風呂釜交換工事をするときには、必ず専門業者に依頼をしましょう。
専門業者に依頼するメリットは、先述したような危険リスクを回避できるという点です。 まずは比較検討して信頼できる専門業者を選ぶことが重要です。
専門業者を見極めるコツとしては、必要資格をちゃんと持っているかどうかが判断基準になってきます。 それを踏まえて見積もり内容が性格で対応も丁寧な専門業者であれば安心して風呂釜交換工事をお願いできるでしょう。
さらに、交換後に不具合があった場合の保証など、アフターサービスがしっかりしていれば安心できます。専門業者を選ぶ際は慎重に比較検討しながら選んでいくのがおすすめです。
風呂釜を交換する際の費用相場
風呂釜交換の費用はおおよそ10万円から20万円が相場となっています。
この金額には本体の価格に工事費用をプラスするので、実際のところ依頼する専門業者によって価格変動します。 よく探せば相場よりリーズナブルな価格で工事する業者も見つかるでしょう。
とはいえ、まず安心安全に使えなければ意味がありません。したがって、工事費用が低価格で良いというわけでもありません。
先の項目でお伝えした通り、「専門業者を選ぶコツ」を踏まえた上で、費用対効果のある良い専門業者を選ぶのがベストです。
リフォームも検討しよう
風呂釜にはすでに型落ちのものも多々あるので、継続して使用するのはかなり難しいでしょう。したがって交換タイミングで風呂釜以外の選択肢を選ぶことも一つの手です。 つまりリフォームを検討するという形になります。
多少コストはかかりますが風呂釜よりも長く使えるケースが多いので、長い目で見ると結果的に節約できるかもしれません。
では具体的にホールインワン風呂釜や給湯器への変更、浴室全体のリフォームについて説明していきます。
■ホールインワン風呂釜
ホールインワン風呂釜(壁貫通型給湯器)の場合、風呂場内で大きなスペースを必要としないので浴槽を広く使用できます。
加えてリモコン一つで温度の管理ができて操作しやすいのもメリットと言えるでしょう。
風呂釜からの交換の場合、工事費用も20万円ぐらいと比較的リーズナブルに抑えられる上、工事に時間をかけることなく済ませることができます。
さらに、ガス費用を節約できる型を選べば、よりお得に使えるでしょう。
■給湯器
給湯器は風呂釜と比べても使いやすく水圧も安定しているのでとてもスムーズに使用できます。この給湯器が今一番ポピュラーなシステムになるので商品バリエーションも豊富。きっとあなたの生活スタイルにぴったりと合うものが見つけられるでしょう。
くわえて、給湯器本体の置き場所は外になるので、故障した時でも簡単に修理交換をすることが可能です。またお風呂場を広く使えることも大きな利点です。
ただし、交換の費用は風呂釜屋ホールインワン風呂釜と比べて若干高額です。コスパを考えてガス代が節約できるタイプを選ぶのもひとつでしょう。
■風呂場全体のリフォーム
シャワーや浴槽、壁面、床面のタイルなどを全体的にリフォーム工事するのも一つの手段です。
とりわけ水漏れによって土台が弱っていれば全取り換えをするのが安心・安全です。
手間と費用はかかりますが浴槽を広く構えたり、クリーンさを出せたり、 お風呂場が使いやすくなるなどより多くのメリットがあります。
全体の工事費用としては100万円くらいを目安にすると良いでしょう。 また工事には1、2週間が必要なので、出来上がるまではスーパー銭湯を活用するなど工夫をする必要があります。
■他システム変更もあり
風呂釜は本体の寿命や故障の兆しが見えた時点で交換をするのが一番いいです。
その時は工事費用だけでなく保有資格や対応アフターケアなどトータルで判断した上で安心できる専門業者に依頼をしていきます。
結論としては、新しい風呂釜に交換するだけでなくオールインワン風呂釜、家給湯器、全面リフォーム工事といった選択肢を考えるのも一つの手段です。
毎日のように使用するお風呂場だからこそ使うシステムにはこだわりを持って普段の生活を快適にしていきましょう。
まとめ
ここまで、風呂釜の交換タイミングについて解説してきました。具体的な交換方法についてもいくつかご紹介しました。いかがでしょうか?この記事を読む前よりも役立つ知識が得られたと思います。是非こちらの交換方法を参考にしながら実践してみてください。