水のコラム

お風呂の保温と追い炊きの違いとは?

2022年10月05日  お風呂


お風呂の保温機能と追い焚き機能、とても便利ですよね。入りたいときに気持ちよくお風呂に浸かれる時間は、リラックスできるまさに至福のひとときです。

そんなお風呂の保温機能と追い焚き機能、何を基準に使い分けていますか?それぞれの特徴をあらためて知ることで、効率的な使い方や節約法につい見ていきたいと思います。

各家庭に合ったお風呂の使い方があるでしょう。この記事をきっかけに見直してみてはいかがでしょうか。

お風呂の保温の特徴

保温機能とは、お湯を設定した温度に保つために、給湯器が自動で行う追い焚き機能のことです。設定温度より下がったら自動で追い焚きをして、長時間お湯を一定の温度に保つことができます。

使っている設備によっても異なりますが、30分ごとに追い焚きをするものもあれば、一定の温度まで下がったときに追い焚きを始めるものもあります。

保温機能の特徴としては、何と言ってもいつでも温かく、心地よい温度にお湯を保ってくれることがあげられるでしょう。温め忘れることもなく、温め直すために時間がかからないことも大きなメリットです。

また温度が少し下がったら温め直すため、ガスの消費が少なくて済むこともポイントです。ただし使い方によっては、逆にコストがかかる場合もあるので注意しましょう。

例えば、家族の間で入浴する時間に大きな差がある場合です。夕方早くに子どもが入り、夜遅くに仕事から帰宅した父親が入るケースなど、その間何時間も、保温機能は冷めては温めることを繰り返し行います。何度も何度も温め直すことでコストがかかってしまうのです。

そのため、次の人が入浴するまでに1時間以上空いてしまう場合は、保温機能は一旦切る方が適切と言えるでしょう。節約にも繋がります。

お風呂の追い炊きの特徴

追い焚き機能とは、冷めてしまったお湯を再び温め直す機能です。追い焚きは自分で温め直したいときにスイッチを入れれば温め直せます。あらたにお湯を使うわけではないため、水道代の節約にもなります。

追い焚き機能には、ガス給湯器を利用したものと、電気給湯器を利用したものの2つがあります。ガス給湯器は、取り込んだ浴槽のお湯を温め直し浴槽に戻します。一方、電気給湯器は、熱交換器内に浴槽のお湯を取り込んで温め、ポンプで浴槽に戻す仕組みになっています。一般的には、ガス給湯器が多く使われています。

追い焚き機能の特徴としては、使いたいタイミングに合わせてお湯を温められることがあげられるでしょう。

家族間で入浴する時間がバラバラのときなどは、自分の都合に合わせられるのでとても便利です。「早く入って!」とせかされることも、いつまでも入らないことに気をもむこともないでしょう。リラックスするはずのお風呂が原因でストレスを感じるのは避けたいですよね。

注意点としては、手動で追い炊きをしなければならないので「うっかり忘れてしまった!」というケースが起こり得ることです。また追い焚きに時間がかかってしまうこともデメリットと言えるでしょう。

保温と追い炊きどっちにする?

保温機能と追い焚き機能はどのように使い分ければよいのでしょうか?コストの違いも気になるところだと思います。

先ほども紹介したように、保温機能は誰も入浴しない間も、お湯の温度が下がれば繰り返し温め直します。温め直しが何度も繰り返されると、一度の追い焚きよりもコストがかさむことがあり得ます。

次にお風呂を使う人との間隔が短い場合は、保温する時間も短く温め直す必要がない、もしくは少しの温め直しで済むため、保温機能を利用する方がお得になると考えられます。

入浴する人がいないのに何時間も作動させておくことは、エネルギーの無駄使いにも繋がります。保温機能は大変便利ですが、省エネという観点からは、よく考えて利用する必要があると言えるでしょう。

一方追い焚き機能はどうでしょうか。追い炊き機能を利用するときには、お湯が冷めきっていることもあると思います。冷めきっているお湯から温め直すには、時間だけでなくコストもかかります。しかし必要なときだけ使うという点においては、無駄がないとも言えるでしょう。

以上をふまえると、次にお風呂を使うまでの時間が短い場合は保温機能を、時間が空いてしまう場合は追い焚き機能を利用する方が適切です。その目安となる時間は、1時間と覚えておきましょう。次に入る人が1時間以上先になるならば、保温機能は一度切って、次に使う人のタイミングで追い炊き機能を使う方が、ガス代の節約にもなります。

保温機能と追い炊き機能は明確にどちらがお得、という判断はできません。それぞれの特徴を理解した上で、家族構成や家族の生活リズムによって、上手に使い分けることが節約にも繋がります。

簡単にできる保温対策

お風呂のお湯を上手に保温できれば、無駄に温め直すことも無くなり節約にも繋がります。少しでもお風呂のコストを節約したいと考えるならば、いかにお風呂の保温効果を上げるか、が重要なポイントとなってくるでしょう。保温効果を上げるためには、どのような対策が考えられるでしょうか。

お風呂にふたをする
お風呂のお湯を上手に保温するためには、お風呂のふたは欠かすことはできません。ふたをするかしないかで、保温効果には大きな違いが出てきます。

ユニットバスに使われているふたには、主に「組み合わせふた」「シャッターふた」「折りたたみフふた」の3種類があります。

中でも「組み合わせふた」は最も保温力が高いタイプです。メンテンスも簡単なので分譲マンションでも多く使われています。

「シャッターふた」は昔から見られるタイプです。こどもや高齢者でも簡単に扱えます。
「折りたたみふた」は安価で軽いため、一人暮らしのお風呂に適していると言えるでしょう。

お風呂のふたは、ホームセンターなどでも簡単に購入できます。家庭に合ったタイプを選ぶと良いでしょう。

また、下記に示す内ぶたと合わせて使うことで、保温シートとお風呂のふたの間に温かい空気の層ができ、保温効果を一層高められます。

内ぶたを利用する
お風呂で使う内ぶた、ご存じでしたか?内ぶたとは、お風呂のふたの下に敷く保温シートのことを指します。

アルミでできているものが多く、遠赤外線を反射しているため、熱を逃しません。内ぶたを利用することで、お風呂のお湯の保温効果をより高められます。

家族が続けてお風呂に入らない場合には、保温シートはとても有効です。ホームセンターなどで手軽に購入できますので、試してみてはいかがしょうか。

保温グッズを利用する
保温シート以外にも、保温するためのグッズがあります。

浴槽の横穴に設置するタイプのものや、電子レンジで温めてからお風呂に入れて、保温効果を持続させるためのものなどです。

節約効果に秀でているグッズもあるので、上手に利用してみましょう。

まとめ

保温機能と追い焚き機能の違いについてご理解いただけたでしょうか?「違いは分かっているけれど、普段あまり気にしたことがなかった。」という方も多いかもしれませんね。

家族みんなが入るまでの長い時間、保温機能に設定したままでいることは、だいぶコストがかかっているかもしれません。目安の1時間は意外と短く感じますが、追い焚き機能に切り替えるか、続けて入るようにするなど、生活リズムに合わせて変えていくことを検討していきましょう。

温かいお風呂は、体がじんわりとほころびます。一日の疲れを取って、明日の活力に繋げるべく大切な時間です。保温機能と追い焚き機能を上手く使い分けて、最適な入浴タイムを過ごしていきましょう。

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