水のコラム

トイレの凍結を防止する方法

2023年02月23日  トイレ

寒い時期が訪れると心配なのが水道の凍結です。天気予報などで「水道凍結にご注意ください」といったアナウンスが流れるときは、水道が凍結する気温にまで下がることが予想されます。

水道が凍結すると住宅内外の水が使えなくなるほか、水道管が破裂して大きなトラブルに陥る可能性もあります。本記事では毎日使うトイレの凍結を予防する方法についてご紹介します。

トイレの凍結防止に効果的な方法

トイレが凍結すると解凍するまでトイレが使えなくなってしまいます。自分で対処することもできる一方で、適切な対処法を取り入れなければ配管や排水管を傷つけてしまうことも。ここでは大きなトラブルからトイレを守るために効果的な凍結防止方法を4つご紹介します。

ヒーターを使う
トイレの凍結を防止するためには、できるだけ温めておくことが大切です。できればヒーターなどを使ってトイレそのものを温めるよう心がけましょう。トイレ用の凍結防止ヒーターであれば、消費電力が7Wほど、夜から早朝の5時間使うと考えると、その電気料金は0.945円です。

30日使えば28.35円と極めて安い料金で済むことから、凍結防止には効果的な方法と考えられるでしょう。

ただしお住まいの地域によっては電気料金が異なるため、具体的な料金を知りたい方は電力会社に問い合わせるのがおすすめです。

流動式のトイレに買い替える
流動式のトイレとは、水を流し続ける機能が搭載されたトイレのことです。水の流れを確保し続けるので、凍結防止には効果的なトイレと考えられます。ただし、常時水を流し続けるので水道料金が割高になる点に注意が必要です。

流動式のトイレで凍結防止を行う場合は、気温が上がる日中に限り、流動バルブを閉めて水の流れを止めておくと安心です。

水抜きを行う
大寒波の到来によって水道管の凍結にも注意しなければならない場合は、トイレの水抜きを行っておくのが効果的です。トイレを使うときはあらかじめ溜めておいたバケツの水などを使って流しましょう。

トイレの水抜きは排水管の水を抜くことを指します。方法としては給水管の止水栓を閉め、排水レバーを引き、タンク内の水を空にするだけです。止水栓はマイナスドライバーを使って開閉するタイプとレバータイプがあるので、住宅の止水栓に合わせて工具を使いながら操作してください。

不凍液などのグッズを使う
どうしても夜中や明け方にトイレを利用する家族がいる場合は、凍結防止用として販売される不凍液をタンク内の水に混ぜると良いでしょう。また、水抜きをしても少量の水が凍ると解凍するまでトイレが使用できなくなるケースもあります。そういったときにも不凍液は凍結を防止してくれるため、冬に備えておくと良いでしょう。

トイレが凍結したときの対処法

万が一トイレが凍結したときは、以下の方法を試してみましょう。

・給水管にゆるめのタオルを巻く
・トイレの気温を上げる
・封水にぬるま湯を注ぐ
・自然解凍させる
・カイロを置く

トイレが凍結したと疑われるときは、どの部分が凍結しているかを細かく確認してから対処するよう留意しましょう。排水レバーを回したのに水が流れない場合であれば、給水管の凍結が考えられます。それぞれの場所に適した対処法を取り入れましょう。

給水管にタオルを巻きお湯をかける
排水レバーを回したのに排水されない場合は、給水管が凍結して給水できない可能性があります。その場合は給水管そのものにタオルを巻き付け、お湯をかけましょう。

お湯と言っても高温ではなく、40度~50度ほどの温度が最適です。あまりに高温の場合、凍結した給水管が熱膨張を起こし、破裂する可能性があります。

ぬるま湯は一度にかけてしまうのではなく、タオルに浸透するようゆっくりとかけ、じわじわと給水管を温めるイメージで行いましょう。

トイレの気温を上げる
トイレが寒すぎると排水管や給水管が凍結してしまいます。トイレが寒い場合はトイレそのものの気温を上げるよう努めましょう。たとえばトイレ用凍結防止ヒーターを導入したり、窓がある場合は隙間風が入らないように保温テープなどを使って隙間を塞いだりしましょう。凍結が軽度なものであれば、これらの方法で解消する場合があります。

封水にぬるま湯を注ぐ
封水が凍って排水できないときは、バケツなどに溜めたぬるま湯をゆっくりとかけて封水を解凍しましょう。ただし、配管や排水管の水が凍結している可能性もあるので、できるだけ少量の水をゆっくりと注ぎ、徐々に解凍させるイメージで行うのが望ましいです。

一度に大量のぬるま湯を注いだり、熱湯をかけたりするのはトイレを破損・故障させる原因につながる場合があるので、実践する際は細心の注意を払ったうえで行ってください。

自然解凍させる
日中、会社や学校などに出かけて留守にするのであれば、自然解凍を待つのも方法の一つです。日中の外気温がプラス気温になれば午後の14時を過ぎた頃には解凍します。

時間に余裕があり、プラス気温にまで上がるのであれば、そのまま放置しても良いでしょう。なお、外出中に水漏れなどのトラブルが起きないように、トイレの止水栓は閉めてから出かけることをおすすめします。

ドライヤーの温風を取り入れる
時間にやや余裕があれば、ドライヤーの温風を取り入れてトイレの気温を上げる方法も効果的です。ただし、そのまま放置して出かけるのは厳禁です。ドライヤーを使うときは、給水タンクや給水管などを中心に温めるとスムーズに解凍が進み、トイレが使えるようになるでしょう。

トイレの凍結が改善しない場合の対処法

上述した方法を使ってもトイレの凍結が改善しない場合は、届くところの凍結ではないか、広い範囲にわたって凍結が起きている可能性が考えられます。この場合は以下3つの方法を取り入れてください。

・止水栓を閉めて水を止める
・水漏れや破損箇所がないかを確認する
・水道業者に修理を依頼する

止水栓を閉めて水を止める
凍結が予想以上にひどい場合や、広範囲に凍結が起きている場合は、配管や排水管、トイレ周りに取り付けられた部品などが破損し、水漏れが起きる可能性があります。トラブルを最小限に抑えるためにも、外出する際やトイレを使用しない場合は、止水栓を閉めて水を止めるよう心がけましょう。

止水栓はトイレの給水管につながっています。マイナスドライバーで開閉するドライバータイプや、レバーによって操作するレバータイプなどがあるので、細かく確認してみましょう。なお、住宅全体の水が凍結している可能性がある場合は、水道の元栓を閉めるのが最適です。

水道の元栓は、水道メーターに取り付けられることが一般的です。集合住宅であれば玄関付近の水道メーターを、戸建てであれば敷地内の地面に埋まっていることが多いので、水道メーターの場所を確認したうえで水道の元栓を閉めましょう。

水漏れや破損箇所がないかを確認する
止水栓、または元栓を閉めた後は、すでに水漏れが起きている箇所がないか、部品の異常がないかなどを確認しましょう。まれに配管のつなぎ目から水漏れが起きることがあるので、給水管や配管からじわじわと水が漏れ出ていないかを細かく確認すると安心です。

水道業者に修理を依頼する
止水栓や元栓を閉め、それぞれの場所を確認したら、最後に水道業者に修理を依頼しましょう。凍結によって水が使えないほか、どこかに異常が見られる場合は、それらも全て相談したうえで点検してもらいましょう。

万が一修理をせずにトイレを使用してしまうと、水漏れや温水洗浄便座の漏電、故障などといったさまざまなトラブルにつながるおそれがあります。

まとめ

本記事ではトイレの凍結を防止する方法についてご紹介しました。本格的な寒さが訪れれば、むき出しになった水道管や給水管、給水タンクなどは凍結しやすい場所と考えられます。いつでも快適なトイレを使い続けられるよう、本記事を参考資料の一つとして今後にお役立てください。

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