水のコラム
トイレにナプキンを落としてしまったときのNG行動は?対処法も解説
トイレにナプキンを落としてしまったときのNG行動は?対処法も解説
ナプキンをトイレに落としてしまった場合、焦って無理矢理流そうとすることは避けるべきです。落ちたナプキンが配管で詰まる恐れがあるため、そのまま流さず適切な対処が必要となります。
この記事では、ナプキンをトイレに落としたときのNG行動と、適切な対処方法をまとめています。
ナプキンをトイレに落したときのNG行動
トイレでナプキンを落としてしまった場合、つい焦ってしまいがちですが、以下のようなNG行動は絶対に避けるべきです。
水を大量に流す
ナプキンを流してしてしまった時、無理矢理流してしまおうと水を大量に流す人がいますが、これは逆効果です。ナプキンはパルプや不織布、高分子吸収体などの素材が使用されているため、水に濡れることで膨張し、さらにひどいつまりを引き起こすことになります。
無理やりナプキンを取り出す
ナプキンを手で無理やり取り出すと、配管に損傷を与えたり、手や体に汚れをつけたりすることがあります。また、ナプキンが破れ、つまりが悪化する恐れもあるため、絶対にやめましょう。
熱湯をかける
熱湯をかけて問題を解決しようとする人もいますが、これもNG行動の一つです。熱湯は、トイレットペーパーや、流せるお掃除シートのような水に溶けるものに対しては効果的な場合があります。
しかし、ナプキンのように水に溶けないものについては、逆につまりを悪化させることもあるため、使用をおすすめしません。
また、もし水に流れるもので起きたつまりだとしても熱湯をかけることはやめましょう。便器の材質によっては熱湯が要因でヒビが入ってしまうことがあるため、40度程度のぬるま湯がおすすめです。
ナプキンをトイレに落してつまる原因
なぜナプキンを落とすことでつまりが起きてしまうのか、原因を解説した上で適切な対応をご紹介します。つまりの原因は、大きく3つに分けられます。
ナプキンが膨張する
ナプキンは吸水性に優れた合成繊維や天然繊維、吸水性ポリマーなどが使用されているため、水や液体を吸収して膨らむことで、詰まりの要因となります。
特に、吸水性ポリマーは水を含むと、約100倍から1000倍以上にも膨らむことがあるため、トイレの水に触れた場合、膨張がさらに進んでつまりを起こしてしまうことがあります。
ナプキンのテープ面が張り付く
ナプキンの裏面にはテープが付いているため、トイレの配管に張り付くことがあります。特に古いトイレや狭い配管に、テープ面が引っかかり、つまらせてしまうことがあります。
配管を圧迫する
ナプキンが配管内で曲がりくねったり、細くなった部分に引っかかったりすることで、配管を圧迫してつまりが引き起されることがあります。
配管奥につまってしまった場合は道具を使用しても素人では対応しきれない恐れが高いため、業者に修理を依頼することを検討したほうが良いでしょう。
ナプキンをトイレに落したときの対処法
ナプキンが便器内に落ちてしまった場合は、以下の対処法を試してみましょう。
つまりを確認する
トイレが流れない、水が溜まっているという症状が出た場合には、つまりが原因である恐れがあります。配管の中を確認し、つまっている場合には取り除く必要があります。
つまり解消道具を使う
トイレのつまりを解決するために便利な道具をいくつか紹介します。ぜひ参考にして試してみてください。
ゴミばさみ:あまりトイレのつまりに使用するイメージのない道具ですが、目で見える範囲の場所に落ちたナプキンには有効です。本来はトイレ用の道具ではないため、便器を傷つけないように慎重に使用しましょう。
ラバーカップ: つまりを解消するための一般的な道具で、便器内の水を押し引きすることでつまりを排除します。
真空式パイプクリーナー: 便器の中に差し込んで使用し、空気を押し出してつまりを排除する道具です。
高圧洗浄機: 高圧の水を使ってつまりを強力に洗浄する機械です。特徴として効率よく掃除ができます。
ペットボトル: ペットボトルを折り曲げ、便器に差し込んで水を押し出すことでつまりを排除する方法があります。
ビニール袋: 自宅にトイレ用の道具がないときに応急処置として利用できます。ビニール袋でラバーカップのように真空状態を作って引き上げることで、つまりを解消します。
ただし、ビニール袋を使う際には注意が必要です。ビニール袋を使う前に、水を十分に排出して水位を下げ、ビニール袋に穴を開けないように注意しましょう。また、この方法は本来水に溶けやすいものでトイレをつまらせてしまった時に有効な方法です。
ビニール袋を使ってもつまりが解消できない場合は、業者に依頼することをおすすめします。依頼する際には、インターネットや電話で業者に問い合わせ、費用の目安を把握しておくことが大切です。
ワイヤーブラシを使う
また、ワイヤーブラシを使用することもできます。ワイヤーブラシは、曲がりくねった排水管の中に入ってナプキンを引き出すことができます。
ただし、ワイヤーブラシを使う際には、トイレを傷つけたり、排水管を破損させたりしないように気を付けて下さい。
自分で解決できないときは業者に連絡する
自分で解決できない場合には、業者に依頼することも検討すると良いでしょう。業者によっては、夜間や休日でも対応してくれるところもあります。
ただし、業者に依頼する際には、焦らず落ち着いて以下のようなポイントに気をつけてインターネットや電話で問い合わせるとスムーズに依頼できます。
専門性のある業者を選ぶ:トイレの修理や清掃に特化した業者を選ぶことで、正確かつ迅速な対応を期待することができます。また、業界団体に加盟している業者を選ぶと、信頼性が高いと言えます。
料金の明確化を確認する:業者によっては、出張費や作業費、使用する材料や機器によって料金が異なる場合があります。事前に料金の明確化を確認することで、余計な費用の発生を防ぐことができます。
対応エリアを確認する:業者によっては、対応エリアが限定されている場合があります。事前に対応可能なエリアを確認し、依頼する業者を選ぶようにしましょう。
業者に依頼したときの相場
業者に依頼する場合の相場は、作業内容や依頼する業者によって異なりますが、一般的には約1万円〜6万円からとなっています。ただし、緊急時や深夜・休日には、割増料金がかかることもあるので依頼する前に確認することが大切です。
ただし、悪徳業者に注意が必要です。ボッタクリ料金を請求する悪徳業者もいるため、修理業者を選ぶときは焦らずしっかり調べてからにしましょう。適正な料金で修理を依頼するためには、作業前に見積もりを取ることが大切です。
ナプキンを落すのを予防する方法
ナプキンを落とさないためには、以下のような予防方法があります。
汚物入れを置く: トイレにナプキンを落とす恐れがある場合は、すぐに捨てられる汚物入れを近くに置きましょう。
便座に座ったまま処理しない: 便座に座ったままナプキンを処理すると排水内への落下の危険が増します。便座を離れてから処理すると良いでしょう。
新しいナプキンを手の届くところに置く: トイレに行く際、新しいナプキンをポケットに入れるか、トイレットペーパーホルダーの上など手の届くところに置くとポケットからの落下等を防ぐことができます。
まとめ
トイレでナプキンを落としてしまった場合には、水を大量に流さず、無理やり取り出さず、この記事で紹介したNG行動を取らないように気を付けて下さい。
また、ナプキンがつまる原因や対処法、業者に依頼した場合の相場、そしてナプキンを落とすことを予防する方法についても理解しておきましょう。