水のコラム

引き渡し訓練で災害時の対策を!目的と訓練の流れ

2024年09月02日  その他


小学校や幼稚園、保育所では、避難訓練の一環として引き渡し訓練を実施しています。
引き渡し訓練とは、小学校や幼稚園、保育所が保護者に子どもを引き渡す訓練のことで、子どもの安全のために実施されているのです。
 
引き渡し訓練は地震や台風などの自然災害や、なにか事件が起こった場合を想定して行われるもので、事前に訓練することにより、有事の際に子どもを保護者に無事に引き渡せます。
 
会社などでもそうですが、「訓練」というと気が緩んでしまい身が入らないこともあるでしょう。
しかし、有事の際はどのように行動すれば良いのかとっさの判断はできません。
事前に訓練していることで、判断に迫られた状況でも動けるようになるのです。
 
今回は引き渡し訓練の目的や流れについてご紹介します。
また、引き渡し訓練の日にしておいた方が良い防災用具の点検や、見落とされがちな排水マスのメンテナンスについて一緒にご紹介します。
 
子どもがいないご家庭でも、親族に依頼されて代理でお迎えに行くという状況があるかもしれません。
万が一の際の参考にしてみてください。
 

引き渡し訓練をなぜ行う?


引き渡し訓練の目的は、子どもの安全の確保や緊急時の判断、情報伝達の確認、防災意識の向上が挙げられます。
 

子どもの安全確保

引き渡し訓練の一番の目的は、子どもの安全を確保し、無事に保護者に引き渡し避難させることです。
 
自然災害や事件などの有事の際は、大人でもパニックを起こしてしまい行動できないということがあります。
子どもは大人以上に繊細で敏感な存在のため、不安や恐怖で心が押しつぶされそうになってしまい、全く動けないかもしれません。
子どもの不安を解消するためにも、保護者や教員が率先して行動する必要があります。
 
引き渡し訓練では、自然災害や事件が起こった場合の保護者の心構えだけではなく、子どもにどのようにすることで怖くないように動けるかを伝え、安全に避難できるように導くため実施します。
 

緊急時の判断

自然災害や事件が起きたときは、とっさの判断を求められる場面が多くあるでしょう。
たとえば、避難ルートが最たるものではないでしょうか。
 
台風10号の被害を受けたエリアや影響を受けたエリア、線状降水帯が発生したエリアでは冠水などの大きな被害が出ました。
冠水するとその一帯は通れず、帰宅のためには別のルートを知っている必要があります。
 
また、冠水していなくても、冠水の危険性があるエリアを通ることで、避難している最中に冠水して動けなくなるということが起こり得ます。
 
クロカン(クロスカントリー車)をお持ちの方は、冠水でも走れるし問題がないと考えているかもしれませんが、エンジンルームに水が入り込むと車が動かなくなる可能性があるでしょう。
また、車が走ることで上がった水は波となり、小さな津波を引き起こします。
その小さな津波は周りに影響を及ぼすのです。
 
これはご自分が車に乗っていない場合でも同じで、車により発生した小さな津波に巻き込まれて流されることや、引き込まれることがあるため、水深がある場所を走っている車の近くを通ることはとても危険です。
 
ハザードマップの確認をしたり、お住いのエリアが冠水するかを確認したりしておくことで、危険が少ない避難ルートを選択できます。
 
また、有事の際には正常性バイアスが働き、避難する際の妨げになることもあります。
万が一を想定しておくことで、過度のストレスにより正常性バイアスが働くことを予防する効果があるでしょう。
 

情報伝達の確認

保護者の中には、学校や幼稚園、保育所に連絡先を伝えた後に連絡先を変更してそれを伝え忘れていることや、転職で職場の連絡先が変わったのに伝え忘れていることなどがあるのではないでしょうか。
 
また、お迎えリストなどの子どものお迎えのときに引き渡して良い人のリストの、更新が必要になるケースもあるでしょう。
 
連絡が取れる連絡先やお迎えリストを整備することで、自然災害や事件が起こったときに、確実に保護者に連絡が取れます。
連絡先の整備をすることで学校や幼稚園、保育所からの危険アラートの連絡を受け取ることもできます。
 

防災意識の向上

日本はその立地から災害大国と呼ばれることがあります。
実際、諸外国に比べて日本での自然災害の発生率は高く、ニュースで連日、自然災害の情報を目にすることもあります。
 
身近で起こった自然災害も、ご自分に影響がない地域で起こった自然災害も、喉元を過ぎれば忘れてしまうこともあるのではないでしょうか。
 
引き渡し訓練では、自然災害による危険性などの講演が行われる場合もあり、防災意識の向上が図れます。
 
常に自然災害や事件が起こるかもしれないという恐怖心に囚われる必要はありませんが、突然起こる可能性があると心に留めておくことは必要なのです。
 
参考:国土を知る / 意外と知らない日本の国土┃JICE(一般財団法人国土技術研究センター)
 

引き渡し訓練の流れ


引き渡し訓練の内容は学校や幼稚園、保育所によって異なりますが、事前に告知の連絡があり、実施されます。
 
引き渡し訓練当日は、保護者が指定された場所に子どもを迎えに行くことになるでしょう。
幼稚園や保育所の場合、普段のお迎え場所と異なる可能性もあるため、連絡の内容はしっかりと確認しておいてください。
 
また、学校や幼稚園、保育所のどこに何があるかわからないときは、引き渡し訓練の前に調べておいてください。
念のため、全体的な配置を調べておくことで、自然災害や事件が起こった際の引き渡し場所が、訓練のときと変わっていても焦らずにお迎えに行けるでしょう。
 
学校や幼稚園、保育所によってはお迎えに行く際の手段を、指定される場合があります。
徒歩や電車などと指定があるときは、自家用車で行くことは控えてください。
途中までならと思うかもしれませんが、それでは訓練の意味がなくなってしまいます。
 
引き渡し訓練のあとは教員と、振り返りが実施されることがあります。
振り返りがなかった場合は、ご自宅で子どもと振り返るようにすることで、子ども視点での不便な部分の話が聞けたり、ご自分が感じた疑問点なども改善できるでしょう。
 
学校や幼稚園、保育所によっては引き渡しマニュアルを準備していることもあるので、内容を確認してください。
 
京都市にあるたちばな大路こども園では、引き渡し訓練を実施した際の情報が公開されています。
学校や幼稚園、保育所によっては引き渡し訓練の実施後にホームページなどで情報公開されることがあるため、振り返りができるでしょう。
 
参考:引き渡し訓練を実施しました┃学校法人京都橘学園 たちばな大路こども園
 

引き渡し訓練に保護者が来られないとき


仕事の状況やその日の体調など、保護者が引き渡し訓練に参加できないことがあります。
このときは、お迎えリストなどで登録している親族に代行を依頼してください。
 
ご実家が遠いことやご親族がいらっしゃらないという理由で、お迎えリストに保護者以外を入れていないご家庭もあるかもしれません。
自然災害や事件のときは、職場が遠いなどの理由でお迎えに行けないケースもあるでしょう。
このようなときは、子どものお友達の保護者の方などに相談して、引き渡し訓練の際のお迎えや、有事の際のお迎えを頼んでみることも検討してみてください。
このときは学校や幼稚園、保育所にその旨を伝えましょう。
 
やむを得ない事情で引き渡し訓練に保護者が誰も参加ができないときは、子ども達が集まって集団下校します。
このときは教員が引率するので安心してください。
ただし、実際に自然災害や事件が発生したときは、保護者がお迎えに来るまで学校や幼稚園、保育所で待機します。
引き渡し訓練と実際の有事の際では動きが異なる点に注意が必要です。
 

防災用具の確認


引き渡し訓練の日は、防災用具の点検もしておくと良いでしょう。
 
防災用具として準備しておくべきものは、子どもの年齢が上がることで変わっていきます。
今の年齢の子どもに必要なものが防災バッグの中に入っていないことや、ローリングストックできていないこともあるため、定期的な点検が必要です。
 
長期保存が可能な飲食物も、賞味期限が迫っていることがあるため、そのときは入れ替えをしましょう。
 
また、懐中電灯に入っている電池も、懐中電灯を使っていなくても消耗していることや、電池がサビていて電池の入れ替えをしても懐中電灯が点灯しないということもあります。
準備している防災用具の確認や賞味期限の確認だけではなく、懐中電灯の電池の確認などもしてください。
 
トイレの凝固剤にも使用期限はあります。
凝固剤の使用期限は一般的に5~10年ほどだと言われているので、使用期限の管理ができるように防災バッグに入れた日を記載しておき、5年以上経過しているときは入れ替えを検討しましょう。
凝固剤を食品保存用袋などに入れて日付を記載しておくと、使用期限の管理がしやすくなります。
 

排水マスの点検


台風や大雨などの自然災害では、汚水の逆流が起こる可能性があります。
逆流対策の一環として、排水マスを点検しておきましょう。
 
排水マスとは、ご自宅の敷地内にある小さなマンホールのようなもので、ご自宅から出る排水はすべて排水マスを通って下水へと流れていきます。
 
排水マスは屋外に設置されているため、土や落ち葉、ほこり、ごみなどが入り込みやすく、つまりやすい設備です。
これらの異物は排水マスをつまらせる原因となり、台風や大雨などで排水マスに入る水量が増えたとき、つまっていることで排水が追いつかず、逆流が起こる原因の一つとなるのです。
 
排水マスを点検し、定期的に掃除などのメンテナンスをするようにしましょう。
排水マスの蓋は、隙間にドライバーを差し込むことで開けられます。
 
また、逆流の気配を感じたときに排水マスを開けると、配管の中にたまった空気が抜けて、逆流を防止できます。
このとき排水マスの中につまりで汚物が留まっている場合、排水マスの蓋を開けたときにその場に散乱します。
汚物を片づけることはストレスを感じますし、衛生面でも不安があるため、つまらない環境を整えておくことが大切です。
 

汚水のトラブルはきょうと水道職人へ!


排水マスのつまりやトイレの逆流など、汚水に関するトラブルはきょうと水道職人にお任せください!
 
排水マスの掃除やつまりの除去は、手が届く範囲が限られるため、ご自分では対処ができないということがしばしばあります。
きょうと水道職人では管内カメラ調査なども行っているため、排水マスの奥の方にあるつまりも発見し、除去できます。
 
また、排水マスが損壊しているかの点検もし、排水マスの状態次第では交換も行わせていただきます。
 
トイレの逆流が起こると、水のうでトイレからあふれ出すことは防げても、一度上がってきた汚水の影響により、汚水が引いた後にトイレを使うとつまってしまう場合があります。
逆流が収まって見えるときでも、完全に引いていなかったことによりあふれ出してしまうこともあるのです。
このようなケースでは、配水管にあるつまりの原因物質を除去する必要があります。
 
きょうと水道職人は地域密着型のサービスを提供しています。
お電話やWEBでご依頼をいただきましたら、最寄りのスタッフが最短30分で現場に駆けつけます。
 
365日営業・24時間受付をしているので、汚水トラブルにお困りの際はいつでもお気軽にご相談くださいませ!
 

まとめ

学校や幼稚園、保育所で実施されている引き渡し訓練は、自然災害、事件といった有事の際に、安全に避難するために大切な訓練です。
訓練だからと気を緩めずにしっかりと参加するようにしましょう。
 
引き渡し訓練の後は防災用具を確認し、必要に応じて防災バッグの中身を入れ替えてください。
その後は日頃メンテナンスが行き届いていない排水マスも点検し、掃除などのメンテナンスを行いましょう。
ご自分でのメンテナンスが難しい場合には、きょうと水道職人にご依頼ください。

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