水のコラム
洗車で節水を実現!水をムダにしないエコなカーケア術【水道職人:公式】
車をキレイに保つために欠かせない洗車ですが、気になるのが水の使用量です。
とくに夏場や乾燥した季節は頻繁に洗車をしたくなるものの、水道代や環境への負荷が気になって控えているという方も多いのではないでしょうか。
今回は、洗車における水の使用実態と、節水につながる洗車方法についてご紹介します。
水をムダにせず、地球にも家計にも優しい洗車のコツをぜひ取り入れてみてください。
洗車に使用する水の量とは?
洗車1回に使用する水の量は、思っている以上に多いのが現実です。
一般的に、ホースから流しっぱなしにした洗車では、約200〜300リットルもの水を消費するといわれています。
これはお風呂を1回沸かすのと同程度の水量に相当します。
頻繁に洗車を行うご家庭や、複数台の車を所有しているご家庭では、年間の水使用量に大きな差が出る可能性があるのです。
洗車で節水に取り組むことは、環境保護だけではなく、水道代の節約にも直結するため、注目すべきテーマです。
節水洗車が注目される背景
地球温暖化の影響や異常気象の頻発によって、世界的に水資源の大切さが叫ばれています。
日本では一見、水に困る印象は少ないかもしれませんが、水道インフラの維持には多くのコストとエネルギーが必要です。
とくに夏場や渇水期には、ご家庭での節水が呼びかけられることもあります。
こうした背景の中で、日常生活の中で無理なく取り組める節水方法として、「節水洗車」は注目されているのです。
節水洗車は、車を清潔に保ちたいというニーズを満たしながら、環境負荷を軽減できる一石二鳥の取り組みだといえるでしょう。
節水につながる洗車方法5選
実践しやすく、節水効果の高い節水洗車法を5つご紹介します。
1. バケツ洗車を取り入れる
ホースを使用した洗車では水を出しっぱなしにしてしまいがちですが、バケツに汲んだ水で洗車すれば、水の使用量を大幅に抑えられます。
一般的に、バケツ1杯(約10リットル)を2〜3杯使用する程度で1台分の洗車が可能です。
洗う際には、スポンジや洗車クロスに水を含ませて丁寧に拭き取るのがポイントです。
また、最終的なすすぎだけにホースを使用するようにすれば、洗剤をキレイに落とせるだけではなく節水効果も期待できます。
2. 節水シャワーホースを活用する
洗車時にどうしてもホースを使用したい場合は、節水タイプのシャワーホースを活用することがおすすめです。
スイッチ付きのシャワーホースであれば、使用しない間は水の流れを止められ、無駄な水の使用を防げます。
また、霧状の水や高圧のジェット水流など、目的に応じた水量を選べるタイプもあります。
こうした機能をうまく活用することで、効率よく洗車ができるでしょう。
3. 水を使用しない洗車剤を試してみる
近年では「水なし洗車」「ドライ洗車」と呼ばれる、専用の洗車剤が注目を集めています。
これは、スプレー式の洗車剤をボディに吹きかけ、マイクロファイバークロスで拭き取るだけで汚れを落とすというものです。
軽度の汚れであれば、これだけで十分にキレイに仕上がります。
とくにマンション住まいなど、水を自由に使えない環境でも活用できるため、多くの支持を集めています。
ただし、汚れがひどい場合には事前に拭き取りを行うなど、適切な使い方を心がけましょう。
また、水なし洗車の場合、車が傷つくリスクが高まる点に注意が必要です。
4. 雨の日の後に洗車する
自然の力を借りるという意味では、雨の日をうまく活用するのもひとつの手段です。
雨のあとに車をチェックし、まだ濡れている状態で洗車を始めれば、予洗いの工程を省略できるため、水の使用量を削減できます。
ただし、風で運ばれてきた落ち葉やゴミ、泥が付着している場合は、しっかりと汚れを落とすよう注意しましょう。
雨の日の後の洗車は時間と手間を省きつつ、節水にもつながる方法です。
5. コーティングで汚れをつきにくくする
車のボディに撥水コーティングやガラスコーティングを施しておくと、汚れがつきにくくなり、洗車の頻度を減らせます。
また、汚れが簡単に落ちるようになるため、使用する水の量も最小限で済むでしょう。
コーティングするための初期費用はかかりますが、長期的に見れば水の節約だけではなく、車の美観維持にも役立つ投資といえるでしょう。
節水洗車の際に気をつけたいポイント
節水に気を配ることは大切ですが、洗車によって車に傷がついてしまっては本末転倒です。
水なし洗車やバケツ洗車の際は、なるべく柔らかいクロスを使用し、こすりすぎないように注意しましょう。
また、風の強い日や砂ぼこりが多い日は、砂粒がボディに付着しやすく、拭き取り時に傷をつけてしまう原因になります。
洗車のタイミングや場所選びも、節水と車の保護を両立させる上で重要なポイントです。
洗車に使用した水の処理にも配慮を
洗車では節水と同時に、水質汚染にも気を配る必要があります。
洗車で使用した水がそのまま下水道や側溝に流れていくと、洗剤や油分が河川や海に影響を与える可能性があるのです。
できるだけ中性洗剤を使い、洗剤の使用量も最小限にとどめましょう。
また、地面に砂利や排水マットなどを敷いておくと、汚れた水が直接流れ出すのを防げます。
環境への負荷を最小限にしながら、気持ちよく洗車を楽しむ工夫が求められるのです。
なお、合流式下水道をご利用の地域では、洗車排水が雨水管に流れることになりますが、雨水管に洗車排水を流すことはできません。
洗車場を活用するなどし、ご家庭での洗車は控えましょう。
京都市では、合流式下水道についてホームページ上で分布を確認できます。
参考:なぜ合流式下水道の改善が必要か┃京都市
エコな洗車で水も車も守ろう
洗車は車を美しく保つだけではなく、車の寿命を延ばす上でも欠かせないケアです。
その反面、水の使用量が多く、環境負荷が大きい行為でもあります。
だからこそ、節水洗車という視点を持つことは、現代における大切なマナーといえるでしょう。
5月25日は「愛車の日」です。
愛車の日は株式会社ヤナセが制定した記念日で、この日は株式会社ヤナセを中心として、愛車のフォトコンテストや川柳コンテストなどが行われます。
フォトコンテストに向けて、愛車の洗車をする方も多いのではないでしょうか。
節水洗車は簡単に取り入れられる方法も多いため、今日からでも始められます。
愛車の日に向けて、節水洗車をご検討ください。
毎日のちょっとした工夫で、カーライフがより豊かでエコなものになることを願っています。
参考:#ヤナセ愛車の日2025フォトコンテスト┃YANASE
