水のコラム

トイレを長持ちさせるメンテナンス方法

2019年09月27日  トイレのトラブル


トイレの部品の劣化やさまざまな汚れを放置すると、傷みがはやまるかもしれません。トイレ交換となれば相当に費用はかかるので、きれいな状態で少しでも長持ちさせたいところでしょう。そこで今回は、トイレを快適に保つうえでとくに心がけたいメンテナンス方法をご紹介します。

パッキンは適宜交換

トイレでは、給水管やタンクからの水漏れを防ぐため各所にパッキンが使われています。パッキンは消耗品のため、適宜交換が必要です。

・トイレはパッキンの消耗が激しい
トイレでは、1日のうちでも何度となく水が流されます。水には一定の勢いがあり、パッキンが1日に受ける負担は他の水回りに比べて大きいといわれます。長時間にわたり使い続けていれば、劣化スピードもはやくなるでしょう。寿命は使用開始から7~10年ほどといわれますが、使用頻度が高いほど消耗具合は激しくなります。

劣化したパッキンを放置すると、水漏れを招くため好ましくありません。できれば、トラブルが起きる前に部品交換を済ませておきたいところです。1日あたりの使用回数が多い場合は、はやめの交換が無難です。

・パッキン交換の手順
パッキン交換では、マイナスドライバーとモンキーレンチを用意してください。モンキーレンチが使いにくい狭い場所では、ウォーターポンプフライヤーもあると便利です。作業中に水があふれると大変ですので、止水栓は事前に閉めておきましょう。

作業は大まかに次の流れで進めます。

1. ナットを外す
2. パッキンを交換
3. 元に戻す

給水管とタンクとの接続部分は、ナットだけでなくストレーナーと呼ばれるフィルターも取り外し、その両端にあるパッキンを交換してください。止水栓にはコマスピンドル、水栓ケレップ、コマパッキンが使われているので、劣化した部品をつけ替えます。

ウォシュレットのお手入れは定期的に

ウォシュレットの寿命といわれる年数は、パッキンと同じく約10年です。定期的にお手入れしていれば、長期利用も難しくありません。

・拭き掃除は普段から欠かさずに
普段のお手入れは、簡単な拭き掃除で十分です。大して手間はかからないので、できれば毎日続けましょう。用意する道具は、柔らかい布やトイレ掃除用シートと中性洗剤です。ウォシュレットは電化製品であり、感電の恐れがあるので作業前に必ず電源は切ってください。

布は濡らしてから十分に絞り、薄めの中性洗剤をつけます。便座の表面、便器の蓋、便座の裏側、便器全体の順に拭いていきます。最後に手早く水拭きし、しばらく蓋と便座を開けて乾燥させたら終了です。水をかけると電子部品を傷めますが、乾拭きも静電気による故障につながるため控えてください。

・汚れが目立ってきたら細かく清掃
ノズルやリモコンの汚れが目立ってきたら、細部まで清掃します。目安は、1週間に1回くらいのペースです。ゴム手袋を装着し、布や中性洗剤のほかに綿棒や割り箸も用意しておきましょう。

ノズルは、掃除用スイッチを押すか手動で引き出します。柔らかい布で全体を優しく水拭きし、頑固な汚れには中性洗剤を使ってください。手の届かない細かい部分は、綿棒や割り箸に布を巻いて掃除します。力を入れ過ぎると折れることもあるので、注意してください。

リモコンは、ホコリ汚れなどを布で軽く水拭きするだけです。スイッチの反応が鈍いときは、電池を交換してみましょう。

換気をよくし、こまめに掃除する

トイレの汚れは時間が経つほどたまり、落ちにくくなります。適度に換気し、トイレ全体も週に1度くらい掃除すると清潔な状態を長く保てます。

・用意する道具
トイレ清掃で用意する道具は、主に中性洗剤、トイレ用ブラシ、柔らかい布、歯ブラシ、綿棒、割り箸です。

中性洗剤は、カビが原因の黒ずみ、バクテリアによるピンク色の汚れ、水垢の白い汚れに効果を発揮します。尿石の黄ばみには、酸性洗剤が適しています。洗剤の種類は汚れに応じて使い分けましょう。

プラスチック素材に酸性・アルカリ性洗剤を用いると変色や破損につながるので、使用は厳禁です。中性洗剤でもシミになる場合があり、気をつけなければいけません。

・基本的な清掃方法
便器の蓋やトイレタンクの表面は、たいてい水拭きだけで大丈夫です。目につく汚れは、中性洗剤を使って落とします。便座・便器の外側も、柔らかい布での水拭きが基本です。トイレットペーパーを使った乾拭きはキズが残る可能性が高いため避けてください。

便器の内側は、中性洗剤を含ませたトイレ用ブラシでこすります。便器の縁の裏側は、とくに汚れがたまりやすい場所なので、面倒に思わず念入りに掃除しましょう。しつこい汚れには、湿布のように洗剤をつけ置きすると効果的です。歯ブラシや綿棒は、上述した通り細部の清掃に活躍します。

週に1度の手軽な清掃でも洗剤と道具をうまく組み合わせれば汚れが蓄積せず、トイレを気持ちよく使えるようになります。

まとめ

トイレは、日々のメンテナンスを欠かさなければ長持ちさせることも難しくありません。きちんとパッキン交換すれば水漏れ予防になり、日頃から拭き掃除を続けると汚れもひどくならずに済みます。週に1回くらいはトイレ全体をお手入れし、快適なトイレ環境を維持してください。

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