水のコラム

トイレでもヒートショックは起こる? 急激な温度落差に要注意

2019年11月07日  トイレのトラブル


ヒートショックは、浴室で起きる事故として広く知られています。冷たいコップに熱湯を注いでコップが割れる場合もヒートショックといわれますが、急激な温度落差は人体にも悪影響を及ぼすため要注意です。今回は人体に起きるヒートショックの仕組み、トイレに潜む危険性、有効な対処法などをご紹介しますので、事故予防にお役立てください。

ヒートショック現象とは?

人体に起きるヒートショックとは、屋内の急激な温度差により血圧や脈拍が大きく変動する現象です。血圧の乱高下により、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす場合があります。

・ヒートショックが起きる仕組み
ヒートショックがよく起きるのは、暖かい部屋から寒い浴室に移動したときです。そのときに生じる10℃の温度差は心臓に大きな負担をかけます。その際、急激な温度差を調節するために起こる反応が、筋肉の震えです。この反応による熱の発生で温度落差から体を守るような仕組みが身体に備わっています。

生み出した熱を逃がさないため血管は収縮し、血圧は急上昇します。血圧の急上昇により引き起こされるのは、心筋梗塞、不整脈、脳梗塞、脳出血といった症状です。

温かいお風呂に入った後も、安心できません。浴槽につかり体温が上がると、血管は広がり血圧は急低下します。その際には、めまい・ふらつきが起きやすく、意識を失い転倒するといった事故が起きています。湯船から出るときには再び血圧が急上昇する危険があり、十分に気をつけなければいけません。

・トイレもヒートショックに要注意
トイレは、浴室と並んでヒートショックが起きやすい場所です。トイレに暖房設備がない場合、冬には暖かい部屋との温度差により事故が起きる危険性は小さくありません。

寒いトイレに入ったときや冷たい便座に座ったときには、浴室と同じく体温調節のため血圧が急上昇します。排泄時にいきむことでも血圧は上がるので、二重のリスクがあるといえるでしょう。逆に排泄後は血圧が下がり、めまい・ふらつきを引き起こすかもしれません。

トイレでもヒートショックによる事故は起きており、とくに高血圧や動脈硬化を患っている場合には注意が必要です。

トイレ内と便座の温度調整が大事

トイレでのヒートショックを防ぐには、トイレの室内や便座の温度を調整しておくことが大事です。

・トイレ内の温度調整
トイレに冷暖房設備がない場合、冬場の温度調整には暖房器具が効果を発揮します。たいていトイレを使用する時間は長くないので、すぐ温まる器具が望まれます。また一般的なトイレのサイズを考えると、あまり大きな器具は設置できません。

これらのニーズに応えてくれるアイテムのひとつが、コンパクトなファンヒーターです。短時間のうちに温風で室内を温められ、人感センサーが搭載されていれば電力の無駄使いを避けられます。横置きや縦置きを選べるタイプであれば、トイレ内が広くなくても空いているスペースを有効活用できるでしょう。

・便座の温度調整
便座は、お尻が直接触れる場所です。腰かけたとき冷たく感じると血圧の急変によりヒートショックを招くので、何らかの対策が欠かせません。暖房便座が設置されているなら、設定温度は肌で触れて冷たくないくらい低めで大丈夫です。高温に設定すると低温火傷を起こす恐れがあるので、注意してください。

便座に暖房機能がない場合、カバーをつけるかシートを貼っておくとよいでしょう。お尻が便座の冷たさを感じなければ、それだけでヒートショックの予防につながります。使用するカバーやシートは、市販されているもので問題ありません。

和式トイレでは便座に触れませんが、いきめば血圧は上がるので室内は暖かくしておきましょう。

服装や動作で注意したいこと

トイレを使うときには、室内や便座の温度調整だけでなく、服装や使用時の動作でも注意したいことがあります。

・夜間のトイレでは防寒を忘れずに
寝室からトイレまで距離がある場合、深夜に目を覚まし寒いなかトイレにいくと身体に負担をかけます。ヒートショックの危険を考えれば、パジャマに裸足のままで冷たい廊下を歩くのは好ましくありません。暖かい上着やガウンを羽織るとともに靴下やスリッパを着用し、しっかり防寒してからトイレに向かってください。

・トイレではゆっくり動作
トイレでは、ゆっくり動作するように心がけましょう。室内や便座が暖かくても、いきんで血圧が上がった後にいきなり立ち上がると危険です。急に血管が広がり血圧の急低下を招くため、貧血状態になる恐れがあります。狭いトイレで立ちくらみを起こせば、転倒してケガするかもしません。手すりがあれば、つかまりながら立ち上がるのが無難です。

・日頃の便秘対策でいきみ予防
便秘の場合、排泄時のいきみすぎにより血圧の乱高下が激しくなると考えられています。過度にいきまず快適に排泄するには、日頃の便秘対策が重要といえます。とくに心がけたいのは、水分摂取です。寝る前に限らず、できるだけ水分は摂っておきましょう。食事のバランスにも配慮すれば便秘対策の効果が上がり、いきみ予防につながります。

まとめ

浴室だけでなく、トイレでもよく起きるヒートショック。突然の事故を避けるうえで大事になるのは、トイレのなかや便座を温めることです。トイレにいく服装、いきみすぎ、使用後の動作にも気をつけましょう。寒いトイレでの排泄には多くの危険が潜んでいるので、適切に対策しヒートショックの危険が少ないトイレ環境をつくってください。
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