便器に物を落とした際のトイレ詰まり修理

水のコラム

2021年03月29日トイレのつまり

便器に物を落とすなんてありえないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には気をつけていたのに物を落としてしまう方が少なくありません。

水の汚いトイレに物を落としてしまうと、そもそも取り出すのも気が滅入ってしまいますがトイレの水漏れトラブルといったリスクを考えるとすぐに取り出す必要があります。
トイレに異物が落ちてしまった際のトイレ詰まりについて、修理方法のポイントなどをまとめました。

便器内に落とす可能性があるもの

毎日多くの水道トラブル解決にあたっている水道修理専門業者に寄せられる相談の中には、トイレの中に物を落としてしまったというものも少なくありません。
具体的に落としてしまう可能性があるものは幅広く、アクセサリー類やポケットに刺していたペン、携帯電話・スマートフォンなどが挙げられます。

家庭のトイレで多いのは子ども・ペット絡みの物で、ペットの糞やトイレ砂、子どもの小さいおもちゃの部品といったものが報告されることもありました。
大人でもつい油断してしまった際に異物を落としてしまうことがあるので、小さなお子さんとなればなおさらうっかり何かを落としてしまっても不思議はありません。
できる限り避けたい便器の異物トラブルですが、その可能性をゼロにするのはまず無理な話です。

便器内に物を落としても大丈夫なケース

便器内に物を落としても、基本的にすぐ取り出せばどうということはありません。
そのため、まずは水を流して異物が奥の方に行ってしまう前に回収することが優先事項となります。
お子さんが落としたプラスチックのおもちゃなどであれば、水に浮いてくる可能性もあるので比較的取り出しやすいでしょう。

金属製のアクセサリーやスマホなどは水に沈んでいくので、取り出すのがかなり厄介です。
便器の形状・構造によってはゴム手袋をはめて手を奥に突っ込んでも取り出せないというケースも十分考えられます。

しかし便器内に落としてしまった異物が便器や排水管に傷をつけないうちに回収できればトイレ自体にダメージはなく、水漏れトラブルは避けられます。
トイレの水をバケツに移し替えるなど、水のトラブルにならないうちに何としても取り出すよう努めましょう。

便器に物を落としてから流してしまった場合

ごく稀に、便器に物を落としてしまったことに気付かなかったり子どもが水を流してしまったりといった原因で異物を落とした後水を流してしまったというケースも報告されます。

この場合、水流で異物があちこちに衝突し便器が破損するといったトラブルが起きている可能性も少なくありません。
また、異物が排水管まで到達してしまうと自力で取り出すことはまず不可能と言えます。

トイレに落としてしまったものが不用品であっても、排水管の中に異物があることは排水の水漏れなど深刻な水道トラブルに発展するリスクが非常に高い状態なので放置しておくわけにはいきません。
水を流してしまい便器内に落とした異物を回収できなくなってしまったケースでは、速やかに水道修理業者への連絡が必要です。

ひび割れなどを発見した際はすぐに交換

比較的早期に便器内に落とした異物を回収できたという場合でも、便器にひび割れなどがないかは一応確認しておきましょう。
陶器製のトイレはかなり頑丈とはいえ、毎日使っているとどうしても老朽化が避けられません。
目に見えない細かい傷やヒビが蓄積していることもあり、便器のひび割れから思わぬ水のトラブルが起きる可能性もあるので気をつけたいものです。

万が一便器のひび割れなどを見つけた際は、すぐに交換することをおすすめします。
シーリングなど一時的な防水の手立てでしのぐ方法もあるのですが、一度ひび割れが起きた場合は再度ひび割れ・破損が起きる可能性がさらに上昇します。
応急処置は本当に応急処置で、すぐトイレを使えるようにするための一時しのぎと考えるのがおすすめです。

最近はトイレの便器もかなり進歩しており、新しいものに交換することでより快適に・便利に使えるようになることも少なくありません。
最近人気なのはタンクレスタイプのトイレで、見た目がかなりすっきりしメンテナンスもしやすいと評判です。

タンクレスタイプのトイレは水を流す仕組みが従来型のトイレと抜本的に異なっており、少ない水量でしっかり排泄物やトイレットペーパーを流してしまえるメリットもあります。
長い目で見ると水道代の節約にもつながるので、便器の老朽化を感じた際は新しい便器・便座の導入も一考の余地ありです。