水のコラム

トイレをつまらせる最大の原因は間違った節水?正しい方法とつまりの解消方法を解説

2021年04月08日  トイレのトラブル

「節水を始めてからトイレがつまるようになった……」という声が聞かれます。水道代節約のためにも、日ごろからトイレの節水を心がけている方も多いのではないでしょうか?しかし、トイレの節水とパイプづまりには、密接な関係があるのです。

今回は、水洗トイレにおける水消費量の知識に加え、正しい・誤った節水方法や、万が一トイレをつまらせたときの対処法をご紹介します。

トイレの節水は水道代の節約に効果的?

「節約の第一歩はトイレの節水から」と考える方は少なくありません。事実、水洗トイレを流すのに必要な水量は、旧型機種で平均12リットル、最新機種は平均5リットルが目安です。これだけみても、一度に多量の水を消費していることがわかります。

「東京都水道局」のデータによると、一般家庭の水周りにおいて、トイレは風呂の次に水消費量の多い場所とのこと。具体的な割合は次の通りです。

・風呂:40%
・トイレ:21%
・炊事:18%
・洗濯:15%
・炊事・その他:6%

参考:東京都水道局 平成27年度一般家庭水使用目的別実態調査

こちらは東京都のデータですが、一般家庭におけるトイレの水消費量の目安となります。問題は、その使用頻度です。家族構成によっては、1日に何度もトイレの水を流すことになり、水道使用割合が増加します。トイレの節水に迫られるほど、水道代が膨れ上がるかもしれません。

しかし、間違った方法での節水は、トイレをつまらせる原因となります。これからトイレの節水を検討する場合、便器の洗浄水量を考慮した「正しい節水方法」や、極端な節水によるリスクを把握しましょう。

以下、よくある間違った節水方法と、正しい節水方法の2パターンをご紹介します。風呂の節水でお馴染みの「あのテクニック」が、意外にも不適切な節水方法なのです。

よくある間違った節水方法

典型例として、「水の入ったペットボトルを貯水タンクに沈める節水」が挙げられます。ペットボトルの本数分だけ“水かさ”が増すため、節水効果が期待できる理屈です。トイレの貯水タンクに加え、浴槽でもたびたび話題になるテクニックです。

しかし、この節水方法はNGです。水洗トイレには、機種ごとに必要な洗浄水量が設定されています。たとえば、洗浄水量6リットルの機種の場合、貯水タンク内に6リットル分の水が貯まっていない、便器内の洗浄効果が薄れます。最悪、排泄物・トイレットペーパーがパイプ内でつまることも考えられます。

先述した節水方法はあくまでも、貯水タンク内の“水かさ”を増やすだけです。必要な洗浄水量を満たさなければ、本来の洗浄機能が低下し、トイレつまりやパイプ破損などのトラブルを招きかねません。最悪の場合、トイレ一式の交換が必要となります。旧型機種ほど修理代・交換費用が割高になるため、極端な節水は避けるべきです。

おすすめの正しい節水方法

トイレの正しい節水方法は、単純明快です。便に合わせてトイレレバーの大・小を使いわけましょう。たとえば、小便は水分であり、その洗浄に必要な水量は多くありません。それにも関わらず、トイレレバーの大で流しているご家庭が多くみられます。

上記テクニックをベースに、便器そのものを交換するのも手です。先ほど水洗トイレにおける水消費量は、旧型機種で平均12リットル、最新機種は平均5リットルとお話しました。つまり、最新機種の便器に交換することで、自然と節水効果が期待できます。

おすすめは、便器内部がトルネード型になっている「節水タイプ」の機種です。水を流した際に大きな渦を作り、その勢いを利用して大・小便を流す構造となっています。これにより、5~6リットル程度の水消費量で、しっかりと便器を洗浄できるのです。

また、便器は破損しない限り使い続けられますが、貯水タンクは10~20年ほどで経年劣化します。水に浸かりっぱなしの部品を中心に、ほとんど場合、修理・交換することになるでしょう。ある程度期間が経ったら、トイレ一式の買い替えをおすすめします。

トイレをつまらせたときの対処方法

万が一トイレをつまらせたときは、ラバーカップ(いわゆる“スッポン”)を使用します。トイレの止水栓を止めた後、ラバーカップでつまりの原因を除去してください。その際、対処中の水はねを防ぐため、床にビニールシートを敷くのがおすすめ。ビニールシートが手元にないときは、新聞紙を敷き詰めましょう。

ラバーカップでつまりの原因が取れなければ、プロの力を借りるほかありません。とりわけパイプの奥側に排泄物・トイレットペーパーがつまっている場合、自力での対処は困難です。「何度“スッポン”を使っても直らない」「つまりの原因がわからない……」とお困りの際は、すぐに専門業者へご相談ください。

まとめ

水道代の節約や環境保全の観点からも、トイレの節水は有効です。しかし、正しい節水を講じなければ、パイプづまりなどの原因となります。万が一、トイレトラブルに悩まされた際は、京都府内全域をカバーする弊社にご依頼ください。京都市や舞鶴市、宇治市を筆頭に、府内各地の水道修理に対応しております。

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