台所の排水口の詰まりを完全解剖！原因を知り対処する

水のコラム

2021年07月11日キッチンのトラブル

キッチンのシンクで水を流すと逆流して、ゴミ受けなどを外すと水が溜まっていたなど、排水口が詰まっていると感じることがあるでしょう。
そのまま放置しておくと、専門業者による大掛かりな対処が必要になる可能性もないとは言えません。

今回は、排水口が詰まる原因とその対処法・予防法について、ご紹介いたします。

排水口が詰まる原因とは

台所の排水口が詰まる原因はいくつかあります。
基本的には、調理時に発生した油汚れや食材のカスが排水管内に付着し、蓄積することが詰まりを引き起こすのです。

油を別に捨ててから洗い物をしても、調理器具や食器についた油汚れを洗うことにより、どうしても排水管内に流れていきます。
それが水によって冷えて固まったところに、食材のカスなどが付着してできた大きな塊が詰まりの原因です。

また、小さな調理器具など固形物を落としてしまうこともあるでしょう。
掃除中にゴミ受けなどを外して排水口が全開になっている時に、誤ってスプーンやフォークを落として取れなくなるケースもあります。

なお、排水口の直接的な原因ではなく、家の外にある排水升という部分に汚れが蓄積した場合も、同様の問題が起きるでしょう。
このように詰まりが発生する原因はさまざまですが、「汚れを溜めないこと」が第一の予防です。

固形物を落としたらどうする？

スプーンやフォーク以外に、調味料やペットボトルの蓋、箸、アクセサリーなど固形物を誤って落としてしまった場合、排水口と排水トラップを分解して、中を確認しましょう。
落としたものが見えるようであれば、シンク下の排水ホースを分解して取り出せます。

しかし、このような作業はよほどDIYに慣れていて、排水口や排水トラップの接続部の構造に詳しい場合でないと難しいと思います。
無理せず、早めに専門業者へ相談しましょう。
排水口の奥に落としたものが見えない場合も、排水管の方まで流れていってしまっているので早めに専門業者へ連絡してください。
無理やり大量の水で押し流そうとすることは止めましょう。
水漏れなど、ほかの問題を引き起こす可能性があります。

汚れによる詰まりの解消法

汚れやぬめりが蓄積され、排水口が詰まってしまった場合は、重曹とクエン酸を使って詰まりを解消できます。
重曹とクエン酸を2対1で用意し、それぞれ排水口にかけた後、1時間ほど放置しましょう。
炭酸ガスが発生して泡が立つので、その泡を使って歯ブラシなどで磨くのもおすすめです。

時間が経ったら50℃弱のお湯でしっかり洗い流すことで、油汚れなどもきれいに落ちます。
界面活性剤が含まれた洗剤を使用するより環境にも優しく、肌への刺激も少ないのが特徴です。

また、洗剤もさまざまなタイプがあり、重曹とクエン酸のように排水口に入れると泡が出て、磨きにくいところまできれいに汚れが落とせるタイプもあります。
より強力なものだとパイプクリーナーがあり、詰まりの状況によって液体タイプやジェルタイプを使い分けると良いでしょう。
とくに、「ピーピースルー」は洗浄力の高さで有名です。
油汚れや食材のカスだけでなく、髪の毛、カビやぬめりなどの雑菌にも効果があります。

ピーピースルーにも3種類ほどあり、中には医薬用外劇物に指定されているタイプもあるので、使用の際は十分に気をつけてください。
このような洗剤で解決できない場合は、ワイヤーブラシを使いましょう。

しかし、あまりにも長い間放置されて固くなってしまった油汚れに関しては難しい場合もあります。
専門業者により高圧洗浄機などでのクリーニングが必要なこともあるので、無理せず業者へ相談するのがおすすめです。

業者へ依頼した場合の料金について

前述のようにあまりにも詰まりの状態が酷く、専門業者によるクリーニングが必要な場合、気になるのは料金ではないでしょうか。
高圧洗浄機を使用せず、トーラーやドレンクリーナーといったもので改善する場合もあり、汚れの状況や依頼する業者によって料金は変わります。

しかし、戸建住宅の1階でのトラブルであれば、高圧洗浄機を使用する場合は約1万5,000円～10万円以内が目安となるでしょう。
2階以上や賃貸の場合は、それ以上かかる可能性もあります。

なお、トーラーやドレンクリーナーは、専門業者が使用するワイヤーブラシのようなものというイメージの道具です。
これらを使用した作業の場合は、5,000円以内が目安でしょう。
ただ、汚れの状況によっては追加料金が発生することがあります。
どちらにせよ、事前に複数の業者へ見積もり依頼をし、業者の対応と相場料金を照らし合わせて決めることが大切です。