シンクの中は汚れがたくさん！清潔に保つ掃除術とは？

水のコラム

2021年10月07日キッチンのお掃除

シンクに食材を置くのが不安！

野菜を洗ったり、湯切りをした食材を一時的に置いたりと、シンクの中に食材を置くことは意外と多いものです。
また、使用後の調理器具や食器を洗うなど、シンクは口に入るものを扱う頻度が非常に高い場所です。

しかし、よく見るとステンレスに水垢や黒ずみ、ヌメリなどの汚れが付いているというケースも珍しくありません。
シンクが汚れていると、食材や調理器具を置くのが不安になってしまうものです。

今回は、シンクの内側に付きやすい汚れの原因とご家庭で試せる掃除術についてまとめました。

シンクに付く汚れの原因は？

・水垢による汚れ
水滴が跡になり、白っぽい鱗のような汚れが付くことがあります。
これらの鱗汚れは水垢とも呼ばれ、水道水が蒸発する際に、水に含まれるケイ酸やカルシウムなどの成分がシンクに残ってしまうことが原因で発生します。

水垢は埃やカビの原因菌などと合わさることで、より頑固な汚れになってしまうため注意が必要です。

・黒ずみはカビが原因
シンクのステンレス部分や蛇口などにはっせいする黒ずみの正体は、カビです。
カビは放っておくとアレルギーを発症する原因にもなりかねません。

繁殖力の高いカビは、シンクなどの水分と栄養分の多い環境ではすぐに広がってしまうため、早めの対処が必要です。
特に小さなお子さんや年配の方と一緒に暮らしている場合、小まめに除去する必要があります。

・ヌメリの正体は雑菌の出す生物膜
シンクの内部に広がりやすいヌメリは、緑膿菌や黄色ブドウ球菌といった一部の雑菌が作り出す生物膜です。
この膜のおかげで乾燥や洗浄剤から身を守れるため、ヌメリの中には緑膿菌や黄色ブドウ球菌だけでなく、さまざまな雑菌が多量に繁殖しています。

中には食中毒を引き起こす菌が潜んでいるケースもあるため、お子さんや年配の方だけでなく、一時的に抵抗力の弱まっている方にとっても危険な存在です。

1平方センチの範囲の中に、雑菌は1億個以上集まっている場合もあるため、ヌメリの上に調理器具や食器などを置くと体調不良の原因になりかねません。

汚れを効果的に落とすには

・水垢による汚れにはクエン酸が効果的
効果の強い洗剤は身体に害がありそうで使いたくないという場合におすすめなのが、重曹やクエン酸を使った掃除です。
重曹やクエン酸は、どちらも食品も含まれる成分ですので口に入ってしまっても害はなく、非常に安全なお掃除アイテムとして人気があります。

シンクに広がりやすい水垢は、すぐにこすり落とすことで簡単に除去できます。
しかし、水垢を放置してしまうと何層にも重なってしまい、頑固な汚れへと変化してしまうのです。

シンクの水垢は基本的にアルカリ性の汚れです。
そのため、酸性の性質を持つクエン酸を使用することで汚れが中和され、簡単に落とせます。

まずはクエン酸小さじ1杯を200mlの水で溶かし、スプレーボトルに入れてください。
溶かしたクエン酸をシンク全体に吹きかけ、キッチンペーパーやラップなどで覆ってパックします。
そのまま30分ほど馴染ませ、スポンジなどで擦り洗いをしてください。

・カビの除去には重曹とクエン酸
シンクの内側に広がってしまったカビを除去するには、重曹とクエン酸を両方使用した方法がおすすめです。
まず、重曹と水を3体1の割合で混ぜ、ペースト状にします。

この重曹ペーストをカビが気になる部分にしっかりと塗り、上から先ほど紹介したクエン酸スプレーを吹きかけます。
重曹とクエン酸が反応し、二酸化炭素の泡が出ますので、ラップで覆ったまま30分放置してください。
時間が経ったらラップをはがし、スポンジでカビをこすり落とします。

・ヌメリの除去にも重曹とクエン酸が効果的
ヌメリの気になる場所に重曹を粉末のまま振りかけてください。
その上からクエン酸水をスプレーし、30分ほど放置します。
泡がヌメリを浮かせてくれるため、簡単に除去できます。