水のコラム
分岐水栓の取り付けはDIYでできる!業者に依頼した場合の費用相場は?
ネットショップなどでお手頃の食洗機を見つけても、設置費用を考えるとなかなか決断できない…そんな経験はありませんか?せっかくお手頃に購入しても、設置費用が高くついてしまってはメリットも半減してしまいます。
食洗機を設置するためには分岐水栓の取り付けも必要ですが、DIYに慣れている方や好きな方は、案外簡単な作業だと思うかもしれません。
無理は禁物ですが、取り付け手順を一度確認して検討してみてはいかがでしょうか。
分岐水栓の取り付けはDIYでできる
水道工事は自治体が指定した工事業者が行うことが原則となっています。しかし蛇口に分岐水栓を取り付けるような簡易な作業であれば、DIYで行うことに問題はなく可能であるといえます。
既存の水栓の説明書などを用意して、手順どおりに進めていきましょう。
分岐水栓を取り付ける作業は、難易度の高いものではありませんが、DIYを避けるべき状況もありますので注意が必要です。
自分で分解することが難しく蛇口本体が破損する可能性がある場合や、止水栓に取り付けなければならない場合は、専門業者に依頼しましょう。
また賃貸の場合は食洗機を設置する際に、家主や管理会社に確認してから工事を行なう必要があります。水漏れリスクから設置を認めていない物件もあるようなので注意してください。
水漏れリスクについても理解しておかなければなりません。DIYで取り付けた場合、万が一水漏れしてしまったときはすべて自己責任となります。依頼する費用をおさえることはメリットですがリスクも考えた上で、自分で行うかどうか判断することが大切です。
DIYで行うためには、必要な工具もきちんと用意しましょう。専用工具が必要な場合もあるので、事前に確認してから始めなければなりません。準備をきちんとしたかしないかで、作業にも大きな影響がでることを心しておきましょう。
また費用についても事前によく検討することが必要です。費用をおさえるためにDIYを考えているならば、分岐水栓の購入先や設置を依頼した場合の費用も確認しておきましょう。
「DIYで設置するために必要な工具を揃えていたら、頼んでしまうのと変わらない費用になってしまった!」なんていうことが起こってしまうかもしれません。
自力で食洗器の分岐水栓を取り付けるには?
まずは分岐水栓と必要な工具を用意します。レンチは必須の道具ですが、サイズが不明の場合はモンキーレンチやウォーターポンププライヤーを用意するとよいでしょう。プラスドライバーやマイナスドライバーも必要となる場合があります。
分岐水栓と工具が用意できたら取り付け作業です。取り付け作業の手順は次のとおりです。
止水栓を閉める
止水栓はシンクの下にあります。必ず止水栓を閉めてから作業を始めるようにしましょう。止水栓が見つからない場合や閉めることができない場合は、元栓を閉めてください。
ただし元栓を閉めると家中の水が出なくなるので注意しなければなりません。
蛇口を分解する
説明書を確認しながら作業しましょう。手間にはなりますが、作業ごとにスマホで写真を撮っておくと、元に戻す際やいざというときに役立ちます。
蛇口のフタ、蛇口レバー、根本部分と順番に外していきます。
分岐水栓を取り付ける
3つの穴の位置を確認しながら、分岐水栓を台座に取り付けます。
蛇口を元に戻す
分解したときと逆の手順で蛇口を元に戻していきます。分岐水栓に付属している長いネジがあれば必要に応じて使用しながら、固定していきましょう。
分岐部分を締めて固定する
まずは手で軽く締めて固定します。その後、水漏れを起こさないよう工具を使ってきつめにしっかり締めましょう。
止水栓(元栓)を開けて水漏れがないか確認する
作業が終了したら止水栓を開けて、水漏れがないか確認しましょう。合わせて蛇口の緩みやぐらつきがないかも確認してください。
不具合や異変がみられなければ、分岐水栓の取り付け作業は完了です。
食洗器の分岐水栓を選ぶときのポイント
分岐水栓を購入しようとホームセンターへ行ったりネットショップで調べたりすると、その種類の多さに驚くことと思います。どれを購入したらよいのか困ってしまうかもしれません。
しかし、選ぶポイントをおさえていれば購入の際に悩むことも無くなります。ここでは分岐水栓を選ぶときのポイントについてお伝えします。
全メーカー共通の蛇口の場合
主な水栓メーカーは4社あります。全メーカー共通の水栓であれば、汎用品の分岐水栓が使用できるので、ホームセンターなどですぐに購入できるでしょう。
メーカー独自の蛇口でメーカーが分かっている場合
型番やメーカー名は通常、蛇口の裏側など蛇口本体にシールで貼られています。型番がなかった場合は、メーカーのホームページで確認するか、問い合わせをすれば型番を調べることが可能です。
分岐水栓はメーカーの型番によって分類されているので、型番が分かれば迷わず購入することができます。メーカーによっては、型番から分岐水栓を検索できるサイトもあるので利用してみるとよいでしょう。
メーカー独自の蛇口でメーカーが分からない場合
シールが剥がれていたり文字が読めない場合には、主なメーカー4社それぞれに問い合わせて確認する必要があります。
もしくは「分岐水栓サポートデスク」を利用しましょう。蛇口の写真をメールで送れば最適な分岐水栓を提示してもらえる、大変便利なサービスです。通常であれば日数もさほど要さないので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
分岐水栓の取り付けを依頼した場合の費用相場
自分で分岐水栓を取り付けることが難しいと感じたら、無理をせず専門業者に依頼しましょう。
依頼する際に気になることといえば、費用についではないでしょうか。
専門業者に依頼した場合、取り付け費用はいくらくらいなのか、おおよその費用を見ていきます。依頼する業者や店舗によっても異なるので、あくまでも目安として参考にしてください。
分岐水栓の購入先によっても変わってくるので、主に2つに分けて見ていきます。またいずれの場合も分岐水栓の代金は別途かかるので注意してください。
費用はかかりますが、専門業者による作業は何といっても安心です。DIYに少しでも不安がある場合や思ったように作業が進まなかった場合は、依頼をして取り付けてもらいましょう。
分岐水栓を家電量販店で購入した場合
分岐水栓を家電量販店で購入した場合は、そのまま取り付けを依頼することが可能です。
分岐水栓のみの取り付け費用は、4,000円~5,000円程度が相場といえるでしょう。食洗機本体も込みで設置の場合でも5,000円程度で可能な場合があります。
分岐水栓をネットショップなどで購入した場合
分岐水栓をネットショップなどで購入した場合は、取り付け作業を水道工事業者に依頼することになるでしょう。
水道工事業者の場合は、分岐水栓のみの取り付けで、10,000円~15,000円程度が目安となります。食洗機本体も一緒に設置を依頼すると、20,000円~30,000円程度必要でしょう。
まとめ
食洗機の設置とともに分岐水栓の取り付け作業について確認してきました。大切なことは費用削減のメリットだけに囚われず、DIYのリスクもきちんと理解することです。
日頃からDIYに親しんでいる方であれば、難しい作業ではありません。楽しみながら作業できることでしょう。しかし少しでも不安な点が生じたら、作業を中止する判断が必要です。無理やり作業を続けることは、絶対に避けてください。
せっかく取り付けた食洗機も安心して使えないことには意味がありません。DIYで設置した場合は、水漏れせず問題なく使用できるかすみずみまでチェックしましょう。
分岐水栓のDIYにぜひこの記事を役立てていただければと思います。