水のコラム
お風呂の入浴剤で傷?入浴剤の選び方を紹介
昔も今も、お風呂は私たち日本人にとって欠かせないものです。中でも入浴剤は家庭でも手軽に使えるので種類にもバリエーションがあり、人気が高いお風呂アイテムです。
では、体にどのような効用があるのかご存じでしょうか。この記事では、入浴剤の選び方や入浴剤による弊害についても解説していきます。
入浴剤を使うメリットとは?
お風呂に入浴剤を入れると湯触りがまろやかになり、より心地よく入浴できます。
また、疲労回復や睡眠の質を向上、リラックス効果、美肌の効果などを得ることができます。
昨今では、さまざまな入浴剤を購入できるので、自分が好きな香りや色・効果の商品を選んで、楽しい「自分だけのお風呂時間」を過ごすことができます。
それでは、具体的に入浴剤を使うメリットはどのような点にあるのでしょうか。
ここからは入浴剤を使うメリットについて解説していきます。主なメリットは以下の4つです。
疲労回復
日頃の激務により肩こりや節々の痛み、眼の疲れなど疲労がたまっているという方は多いと思います。
入浴剤は体温を維持する効果があるため疲れを癒すのに効果があるといわれています。とりわけ炭酸ガス入りの炭酸泉入浴剤は、血管を広げ血流を促す効能があるため老廃物の巡りも促進してくれます。
疲れを取るためには熱いお湯ではなく、ぬるま湯にゆったりと入ると一層効果があるといわれています。
血行を良くする
入浴剤は、血行を良くするので冷え性の方などの体質改善にも役立ちます。炭酸ガスタイプの他に生薬が主な成分となった入浴剤もおすすめ。
生薬成分が入った入浴剤は、 皮膚から浸透してくれるので温泉に入った時と同じような効果を期待できます。
体の新陳代謝も促してくれるので末端までしっかりと血行を良くしてくれます。
睡眠の質が上がる
疲労回復や血行良くする効果のある入浴剤は、睡眠の質も上げることができます。睡眠の質を上げるためには入浴の仕方にも気をつける必要があります。
38℃から40℃の湯船に20分を目処に浸かるのがベストです。また入浴時間については、寝る2時間前を目標にすると、その後の睡眠の質を上げることができます。
くわえて、ラベンダーなどにはリラックス効果があるので、 植物系のアロマな入浴剤を選ぶのもいいでしょう。
リラックスできる
入浴剤は、その成分によって効果を得られるのみならず、匂いや色彩などによって体を癒す効果を得られるので、リラックスすることができるのです。
一例をあげると、森林のイメージのグリーンの匂いや効果を上げるために植物の匂いをくわえていることがリラックス効果につながっているのです。
美肌
入浴剤の中には「肌の角質層を調整してスベスベにする」ものや「保湿効果で肌をしっとりさせる」美肌効果があるものもあります。
肌をスベスベにするのなら「重曹」や「酵素」が入った入浴剤がいいでしょう。また保湿効果を期待するならオイルやセラミド・ヒアルロン酸・酒粕などが含まれているものがおすすめです。
ちなみに、美肌に効果がある温泉成分の含まれた入浴剤も多く販売されています。
誤った入浴剤の使い方とは?
はじめに、入浴剤はお風呂に対して無害だと考えている方もいるかもしれません。ところが、お風呂の素材に適していない入浴剤を使ってしまうと、お風呂が傷んでしまうことがあるのです。
何よりも避けなくてはならないのが、「硫黄成分」を含む入浴剤です。たくさん使用してしまうと、大理石やプラスティックで作られているお風呂がそのツヤをなくしてしまい、金属部分も腐蝕することがあります。他の素材であっても変色の危険などがあるので、注意が必要です。
バスソルト系も同じように金属を腐らせることがあります。とりわけ、金属製のお風呂には使わない方がいいでしょう。また、炭素系入浴剤を使うことで、大理石のツヤがなくなってしまうことがあります。
ちなみに、乳白色の「お風呂内がにごるタイプ」の入浴剤には、無機系酸化チタンが含まれていることがあり、お風呂を劣化させてしまうので、注意しなければなりません。
とりわけ、木製のお風呂には使用厳禁です。お風呂のお湯の沸かし方には、「給湯器で沸かすタイプ」のものと「お風呂と風呂ガマをパイプ管で繋ぐことで、お湯を循環させるタイプ」、また「お風呂自体に水をためて沸かすタイプ」のものがあります。
なかでも、「お風呂と風呂ガマのお湯が循環するタイプ」は、入浴剤のタイプによっては、循環通路内の金属部を腐らせてしまうこともあるのです。
絶対に使用を避けた方がいい入浴剤は、「硫黄系・ソルト系・炭酸ガス系・無機系酸化チタン」を含んでいるものです。
とくに、お湯循環タイプのお風呂については、取り扱いは慎重にしましょう。
入浴剤の正しい選び方とは?
ここで、入浴剤の正しい選び方について解説します。
目的に応じて選ぶ
先述のように、入浴剤には色々な効果や効能があります。はじめに自分がどのような効果を期待したいかをイメージして、その目的に合わせて入浴剤を選ぶのが良いでしょう。
入浴剤の種類によっても温泉の効能に近いものや肌をスベスベにしてくれるものがあります。そして、癒しのみを考えたものまでさまざまです。
あなたがどのような効果を望むのかにより、入浴剤のタイプも変わってきます。それによって快適なお風呂時間を過ごせるでしょう。
好きな香りを選ぶ
入浴剤には、温泉とは違い色々な香り付きのものがあります。好きな香りの中から選ぶことでテンションも上がり、リラックス効果も高めることができます。
柑橘系や森林などの緑を想起させるような香り、またジャスミンなど植物系の香りなどもあります。
また効果を考えて無香料の入浴剤に好きなバスオイルを香りとしてつけると、効能も香りも両方、好みで揃えられるので、バスオイルとのコンビもおすすめです。
継続できるものを選ぶ
入浴剤は、価格帯に幅があるので継続して使えるものを選ぶのも大事なコツです。
入浴剤は使い続けることで初めて効果が得られます。価格帯や容量もしっかりとチェックしておくといいでしょう。
入浴剤でお風呂を傷めないために
ここからは、入浴剤でお風呂を傷めないために、成分ごとに注意点を見ていきましょう。どの入浴剤でも使用後はしっかりとすすぎ流すことがポイントです。
まず硫黄成分は、お風呂と給湯機器どちらも傷をつけてしまう可能性が高いので、基本的に使わない方がいいでしょう。お風呂表面がザラザラになってしまいます。入浴剤を使っている際は「追い焚き」などは避けましょう。
泡・乳白色・ソルト系の入浴剤は、給湯器とつながるパイプを傷つける危険があります。これらの入浴剤を使っているときは、追い焚きなどはやめましょう。
その他、アルカリ性や酸性が強い入浴剤はそのまま使い続けるとお風呂表面が傷んでしまいます。
まとめ
ここまで、お風呂の入浴剤の効能やメリット、その選び方について解説してきました。入浴剤にはさまざまな種類があり、それぞれ効能がだいぶ違ってくるということがわかっていただけたのではないでしょうか。
まずは、自分が好きなもの、求めているものがどのような成分の入浴剤なのかを知り、使ってみるとよりお風呂のリラックス時間を楽しむことができるでしょう。
また、使い方を誤ってしまうとお風呂を傷つけてしまうのも気をつけなければならない点です。最後の項目でお伝えした成分を含む入浴剤を使用するときには、自宅のお風呂にちゃんと適した成分なのか、十分に注意した上で入浴剤を使用しましょう。
ぜひこの記事内の情報も参考にして、お風呂時間を楽しんでみてください。