水のコラム
井戸ポンプのトラブル対処法!音や水漏れなど故障の原因と修理方法

井戸ポンプのトラブルでは、水が急に出なくなるだけでなく、モーター音の変化や水漏れ、ブレーカーが落ちるなどの前兆が起こることがあります。井戸ポンプの寿命は10年から15年ほどが目安とされ、10年ほど使うと不具合が現れやすくなります。
また、井戸ポンプは据え付けに専門工事が必要な設備であり、専門の技術者以外が分解や修理を行うのは避けたほうがよいでしょう。この記事では、井戸ポンプのトラブルの対処法や、音・水漏れなどの原因、修理方法について解説します。
井戸ポンプによくあるトラブル症状と原因
井戸ポンプのトラブルに対処するには、まず、どの症状が出ているかを整理する必要があります。
もし水が出ない場合、地下水位の変化、部品の劣化、配管の不具合、電気系統の異常など原因はさまざまです。また、症状が重なって出ることもあるため、原因を特定しにくいケースもあります。以下では音・水圧・水漏れ・電源トラブルに分けて原因を整理します。
モーター音がうるさい・異音がする
井戸ポンプから普段より大きな音がする時は、本体内部の摩耗や設置状態の悪化が疑われます。運転音とは異なる音がする場合、部品の劣化や設置不良が起きていることもあり、特に金属が擦れるような音や強い振動を伴う音には注意が必要です。
異音が発生している段階では、内部で負荷がかかり続けていることも考えられるため、そのまま運転を続けると、漏電や火災、水漏れにつながるおそれもあります。無理に使い続けず、異音が続く段階で点検を受けるほうが、被害を抑えやすくなるでしょう。
蛇口から水が出ない・水圧が極端に弱い
蛇口から水が出ない、または水圧が極端に弱い時は、井戸ポンプ本体だけでなく井戸側の状態も確認しましょう。ポンプが作動していない場合や、地下水位の変化で水を吸い上げにくくなっている場合もあります。
さらに、井戸の底に砂がたまるとストリーナーが目づまりし、水を十分に吸い上げられなくなることがあります。蛇口の勢いが急に弱くなった場合や水が出たり止まったりを繰り返す場合も、ポンプ単体の不具合とは限りません。
砂の混入や空気をかむような音がある時は、吸込側の状態や配管や井戸内部の状態まで含めても確認しておくと安心です。
ポンプ本体や配管周辺から水漏れしている
ポンプ本体や配管の接続部から水漏れしている場合は、パッキンやタンクネジの劣化、配管樹脂の傷みなどが主な原因として考えられます。少量の水漏れでも、モーターや電装部の近くに漏水していると別の故障につながる可能性があります。また、運転時だけ水滴が増える、継ぎ目に白い跡がある、樹脂部分にひびがある時は特に注意しましょう。
設置年数が長い井戸ポンプでは、部分補修で一時的に収まっても、別の箇所から水漏れすることがあります。周辺の土が常に湿っている場合も、配管まわりから水がにじんでいる可能性があるため、乾いた日に同じ場所が何度も濡れる時は水漏れを疑いましょう。
稼働中にブレーカーや電源が突然落ちる
稼働中に突然ブレーカーや電源が落ちる時は、漏電や電気系統の異常が疑われます。なかでも漏電ブレーカーが作動した場合、配線の不具合や内部部品の異常が関わっていることもあります。
誤った配線工事は感電や火災につながるおそれがあるため、異常に気づいたら電源プラグを抜くか、電源を切り、通電を止めることが先決です。また、雨のあとだけ落ちる、コード周辺が熱い、焦げたにおいがする時は、ブレーカーを上げ直して再使用することは避けましょう。
井戸ポンプが不調な時の対処法
井戸ポンプに不具合がある時は、ご自身で確認できる範囲と、修理技術者に任せる範囲を分けて考える必要があります。
据え付けは販売店や工事店に任せ、修理技術者以外が分解・修理を行うことは避けましょう。井戸ポンプは屋外に設置されることが多く、水気のある場所では、通電部に触れる危険もあります。以下では、井戸ポンプが不調な時の考え方や対処法を順に整理します。
まずは安全を確認して電源を切る
異音、焦げたにおい、水漏れ、ブレーカー作動などがある時は、まず通電を止めて安全を確保しましょう。お手入れの際は必ず電源プラグを抜くか電源を切り、ぬれた手で抜き差ししないように注意してください。
また、ポンプが動かない時や異常がある時も、事故を防ぐためにすぐ電源を切り、点検や修理を受けると安心です。コードやプラグに傷みがある場合は、ご自身で触らないようにしましょう。屋外のコンセントまわりがぬれている時や、雨上がりで足元が悪い時は、無理に近づかず、乾いた状態を確認してからの対応が欠かせません。
水が上がらない時は呼び水を試す
呼び水に対応した機種で、取扱説明書に手順の記載がある場合は、呼び水不足を確認します。一般的には、ホッパーキャップを外して呼び水を十分に入れ、吐き出し側の水栓を一か所開いてから運転を確認する流れで進めましょう。数分たっても水が上がらない時は、いったん停止して再度呼び水を行います。
ただし、呼び水をしないまま運転すると空運転になり、ポンプを傷めるおそれがあります。さらに、空運転が続くとポンプ内の水が高温になり、やけどや故障につながる危険もあります。運転中や運転直後の本体には触れず、二、三回試しても改善しない時は作業を続けず、運転を控えましょう。
凍結が疑われる場合の解凍手順
寒波の直後だけ水が出なくなった時は、井戸ポンプや配管の凍結が疑われます。
冬場はポンプ内や配管内の井戸水が凍り、水が出なくなることがありますが、気温が上がると自然に復旧するケースもあります。そのため、異音や漏電、水漏れが確認できない場合は、無理に分解せず様子を見る進め方が基本です。機種によっては凍結防止運転の機能があり、外気温が低い時に自動で保護動作を行うものもあります。
一方で、電源を切ると凍結防止機構が働かない機種もあるため、取扱説明書を確認しましょう。過熱による火災のおそれがあるため、毛布や燃えやすい物でポンプを覆わないでください。
自分で部品交換や本体交換はできる?
井戸ポンプの部品交換や本体交換を、ご自身で行うことは控えたほうがよいでしょう。自身で直せそうと感じても接続を誤ると井戸が使えなくなり、井戸を掘り直さなければならないおそれもあります。
また、配管の接続が甘いと、耐用年数よりも早く故障しやすくなる点にも注意が必要です。さらに、据え付けには専門の知識や技術が求められます。そのため、修理や交換を行う場合は専門の業者の力を借りるようにしましょう。
井戸ポンプの修理・交換費用の目安
井戸ポンプの費用を確認する時は、浅井戸用か深井戸用か、水中ポンプかによって分けて考える必要があります。また、作業費だけでなく、本体価格、処分費、部材費、出張費の有無まで見ると、総額を把握しやすくなります。
実際の金額は修理箇所や設備環境で変わるため、以下で本体と部品交換の費用の目安を確認しましょう。
浅井戸用ポンプ交換の費用目安
浅井戸用ポンプの交換費用は、全体で10万円程度が一つの目安です。内訳は、取り替え工事の作業費が4万円からで、そこに井戸ポンプ本体の価格と古いポンプの処分代が加わります。つまり、10万円程度という金額は作業費だけではなく、本体代と処分費を含めた総額として見ておきましょう。
また、既存配管をそのまま使えるか、周辺部材も一緒に取り替えるかによって最終金額は変わります。見積もりを確認する時は、「作業費」「本体価格」「処分費」が分かれているかを見ると、複数社の金額や内容を比較しやすくなるでしょう。
深井戸用・水中ポンプ交換の費用目安
深井戸用・水中ポンプは、浅井戸用ポンプよりも費用の差が大きくなりやすい種類の一つです。
本体価格の目安として、ジェット付きの深井戸ポンプ本体は8万〜20万円、塩化ビ管(VP三十の場合)は20メートルで4万円程度です。また、保温材は20メートルで1万円、接着剤などの消耗品は1〜2千円程度と覚えておきましょう。さらに、故障したポンプの処分費も別途かかります。
深井戸は井戸の深さによって工賃が変わり、井戸配管の引き上げ作業や新しい井戸配管工事が必要になることもあります。そのため、本体価格だけで判断せず、現地確認後の見積もりで最終的な判断をするとよいでしょう。
圧力スイッチなど部品交換の作業費
圧力スイッチなどの部品交換は、金額に幅があります。部分修理の費用は、出張料と工賃、補修代金で構成されていて、交換部品の内容や症状で金額が変わります。
- その他給水(水漏れ)の低度作業として水漏れ調査などが8,800円~
- 中度の給水・給湯一部補修などが22,000円~
- 出張料金が3,300円/出張1回
ただし、これは圧力スイッチ交換そのものの料金ではありません。ポンプの部品交換は、原因の特定や電気系統の確認範囲によって作業内容が変わるため、現地確認後の見積もりで判断するのが基本です。
また、耐用年数の目安である約12年を超えた井戸ポンプは、ほかの部品にも不具合が出やすいため部分修理より交換を検討しましょう。
詳しくはサービスページをご確認ください。
井戸ポンプ修理の水道修理業者の選び方
井戸ポンプ修理では、井戸設備の知識と現場に応じた判断が求められます。価格の安さだけで選ぶと、井戸の深さや配管条件に合わない提案を受けるおそれがあります。そのため、取り替え範囲、工事後の揚水確認まで対応してもらえるかを確認しましょう。
以下では、施工実績、見積もり内容、アフターフォローの観点から選び方を整理します。
井戸や地下水ポンプの施工実績が豊富か確認する
依頼先を選ぶ際は、井戸や地下水ポンプの施工実績をまず確認しましょう。浅井戸、深井戸、水中ポンプでは確認すべき箇所が異なり、深井戸ではジェット部品や井戸配管の引き上げ作業が必要です。
特に井戸ポンプ修理は現場経験の差が仕上がりに出やすいため、公式ホームページで対応内容を見ておくと、依頼先を絞り込みやすくなります。一方で、井戸設備の対応に慣れていない業者では、ポンプ本体だけを見て井戸側の条件や吸込系統の確認が不足するおそれがあります。
問い合わせ時には、症状が出始めた時期、雨の日だけ起きるかどうか、異音や水漏れの有無を整理して伝えると、状況を把握してもらいやすくなるでしょう。
見積もり内容が明確で事前説明が丁寧か確認する
見積もり内容が分かりやすいかどうかも、依頼先を選ぶ際の判断材料になります。見積もり費用の有無や、どこまで無料で確認してもらえるかを事前に確認しましょう。井戸ポンプ修理では、本体価格、作業費、出張費、処分費、配管部材費が分かれることがあるため、総額だけでなく内訳まで説明してもらえるかを確認しましょう。
また、なぜその作業が必要なのかを話してくれる丁寧な水道修理業者であれば、後悔するリスクを減らせます。
保証や定期点検などアフターフォローの有無
井戸ポンプは、修理や取り替えの直後ではなく、使用を再開してから不具合が出ることがあります。たとえば、ポンプが回らない、ポンプは回るのに水をくみ上げない、水を使っていないのにポンプが動く、使い始めの数分だけ水が途切れるといった症状です。
そのため、保証の有無だけでなく、工事後にどこまで対応してもらえるのか、再訪問や点検について確認しやすい窓口があるかも見ておきましょう。施工直後は正常でも、気温の変化や実際の使用負荷によって症状が出ることがあります。工事後の対応まで含めて比較すると、どの業者に依頼するか決めやすくなります。
水道トラブルならきょうと水道職人にお任せ
井戸ポンプの不具合は、音が大きい、水が出ない、水漏れしている、電源が落ちるなど症状が似ていても、原因は現場によって異なります。きょうと水道職人は、ポンプや井戸の問題にも対応しており、365日・24時間問い合わせを受け付けています。
原因が分からない時は、異音がする場所や水漏れしている箇所を確認し、きょうと水道職人までお電話ください。
※本記事でご紹介している方法は、一般的な対処法の例です。
作業を行う際は、ご自身の状況や設備を確認のうえ、無理のない範囲で行ってください。
記事内容を参考に作業を行った結果生じた不具合やトラブルについては、当社では責任を負いかねます。
少しでも不安がある場合や、作業に自信がない場合は、無理をせず専門業者へ相談することをおすすめします。














