水のコラム

蛇口の青サビとは?傷めずきれいに落とす方法を解説

2022年08月28日  水回り

蛇口についてしまった青サビを落とすには、蛇口が金属製かステンレス製かによって掃除の仕方は違います。掃除の仕方を間違えると、蛇口自体を傷つけてしまうこともあるので注意しましょう。

掃除をしても青サビの発生が繰り返されるのであれ、蛇口の寿命で水漏れが原因かもしれません。そうなると蛇口を新しいものと交換した方が良いです。

青サビが発生したら原因を見極めて対処しましょう。本記事では、蛇口の青サビとは何なのか、青サビが付着する原因やきれいに落とす方法、日々の手入れ法について詳しく解説します。

蛇口の青サビとは

蛇口の青サビは、水道管の銅パルプの酸化によって起こる「緑青」というものです。ふき取っただけではなかなかきれいにはならず、放置するとどんどん広がってしまいます。

以前は見た目の悪さからも毒性があると考えられていましたが、現在は無害だということが確認されています。しかし、見た目からしても気持ちのいいものではありません。免疫力の少ない子供や高齢者にとっては、やはり心配なものです。

蛇口が青サビで覆われてしまうと、水の出も悪くなったり本来の水の勢いも減ってしまったりしてしまいます。また放置していると落ちにくくなり、簡単に掃除するのが困難になります。そうなる前に取り除きましょう。

掃除をしてもすぐに青サビが発生してしまう場合は、水漏れの発生を疑った方が良いかもしれません。劣化した蛇口が水漏れを起こしても、青カビが発生します。水漏れによる青サビは、蛇口を交換しなければいけません。

蛇口に青サビが付着する原因

蛇口に青サビができる原因は、蛇口や給水管の劣化による水漏れが原因と考えられます。長年使用した蛇口や給水管は汚れが溜まり、劣化してしまいます。不衛生にもなるので、新しい蛇口へ交換することをおすすめします。

新しいく交換した蛇口であれば、青サビは発生しなくなります。蛇口はキッチンの他、洗面台やお風呂、トイレにあります。どの蛇口でも青サビは発生します。また、青サビに似ているもので銅石鹸というものもあります。

これは陶器でできた便器や樹脂でできた浴槽に多く発生します。銅石鹸は、同性の水道管から溶けだした銅イオンと、石鹸や皮脂などが化学反応を起こし、青緑色に発色したものです。

これも青サビと同じく有毒ではないですが、気持ちいいものではないのできれいに掃除をしましょう。銅石鹸にはアルカリ性の洗剤が有効です。青サビ、銅石鹸いずれにしても頑固な汚れになってしまわないうちに、早めに掃除すると取りやすいです。

蛇口の青サビをきれいに落とす方法

青サビの発生を確認したら、軽いうちに落としましょう。軽いうちであれば、使い古した歯ブラシに歯磨き粉をつけて磨くだけで簡単に落ちます。落ちづらいようなら、歯磨き粉を付けてラップをして少し放置して磨くと落ちやすくなります。

磨いた後は水できれいに洗い流し、歯磨き粉を残さないようにしましょう。蛇口は金属に見えるので金属製たわしで磨きたくなりますが、ほとんどがステンレス製です。ステンレス製を金属製たわしで磨くと、傷をつけてしまう恐れがありますので気をつけましょう。

クレンザーも研磨剤が入っているので使わないでください。クエン酸は青カビを落とすのに効果的です。クエン酸を濃いめに水で溶かし、クエン酸水を作ります。そしてクエン酸水の中にキッチンペーパーを浸し、蛇口に巻き付けます。

その上に乾かないようにラップをして、数時間放置してください。その後濡れ雑巾でふき取ります。落ちづらい場合は歯ブラシ、メラミンスポンジなどで洗い落とします。クエン酸が残ってしまうと白い跡が残ってしまうので、しっかりと洗い流してください。

その他さび落としに効果のあるのは、「重曹ペースト」と「酢+塩」の合わせ技です。「重曹ペースト」は重曹2;水1、「酢+塩」は酢1;塩1に水少々です。「重曹ペースト」は素材を傷つけにくい、固すぎない重曹粒子がサビをこすり落としてくれます。

「酢+塩」は酸化が原因であるサビを酢の還元作用を利用して元に戻す仕組みです。この2つをつけてラップをし、少し置いて雑巾でしっかりと拭き上げます。液剤が残ると再びサビを呼び込むのでしっかりとふきとりましょう。

酸性の青サビはアルカリ性の洗剤を使うと効果的です。青サビが取れやすさは、サビの程度によって異なります。ラップひと巻で落ちなければ、何度か繰り返してみてください。

また、日頃から蛇口を使用したら水滴を残さないようにふき取ることが、青サビの発生を防ぎます。水をはじく効果のある撥水コーティング剤も販売されています。水をはじき、素早く乾くため蛇口がサビにくくなります。

掃除をしてもなかなか落ちない頑固な汚れになってしまった青サビは、専用のサビ取り剤がおすすめです。ホームセンターなどで手軽に購入できるので、試してみてください。
重曹やクエン酸に比べるとかなり強力になります。

素手で掃除するのではなく、必ずゴム手袋を装着して掃除をするように注意しましょう。頑固な汚れが落ちるということは、危険なものが多いです。使用する前に必ず注意書きを読んで、取り掛かりましょう。

蛇口は日頃のお手入れが大切

蛇口には青サビの他にも、さまざまな汚れが付きます。石鹸カスや水アカ、油汚れなどが代表的です。メインな汚れはキッチンや洗面台、浴室など水回りの場所によって異なります。蛇口の付け根や裏側には黒カビが発生する場合もあります。

黒カビはアレルギーを引き起こす危険性もあることから、しっかりと掃除しましょう。黒カビは重曹やクエン酸を使って発泡することで、落ちやすくなります。

石鹸カスや油汚れは酸性の汚れなので、アルカリ性の洗剤が効果的です。黒カビと同様の掃除をします。

アルカリ性の洗剤で落ちないのが、水アカ汚れです。水アカは水道水に含まれるミネラルやカルシウムの成分が固まって付着した物なので、酸性の洗剤が効果的です。分解成分が入っている洗剤で落とします。

蛇口は使用頻度や環境によって寿命が異なります。早くて10年程、長くて20年で劣化すると言われています。

劣化すると水漏れなどの不具合が起きてしまいます。パッキンなどの部品交換で解決することありますが、それなりに年数が経過しているものは、寿命による交換時期が来ていることも考えなくてはいけません。

他の汚れと共に青サビは定期的に掃除をしたり、蛇口の水をふき取ったり撥水コーティングしたりして発生を防ぐしか対策はありません。万が一発生してしまったら、見つけ次第早めに取り除きましょう。

放置するとどんどん繁殖し、頑固になって落としづらくなります。そのことをふまえて、日頃からこまめに掃除をすることが大事です。衛生的に手入れをしていると、蛇口の劣化も抑えられて寿命も長くなります。

まとめ

毎日手に触る機会がある蛇口の汚れは、見逃し気味になってしまってはいませんか。水回りの蛇口はピカピカになると気持ちのいいものです。使い終わった後乾いたタオルでふき取る習慣をつけると良いでしょう。

青サビ汚れは汚れを落とすことで解決するものではなく、蛇口や給水管の劣化で水漏れの発見にも繋がります。蛇口の交換は自力でできるものもありますが、蛇口の場所によっては専門業者でないと難しいものもあります。

蛇口の仕組みや手順を理解していなければ交換前よりもひどい水漏れを起こしてしまうこともあります。交換費用などがかかってしまいますが、安心です。青サビを発見したら、迅速に対応しましょう。

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