水のコラム

排水口の悪臭対策には重曹を使おう!排水口のメンテナンス方法を解説

2023年01月31日  水回り

排水口トラブルのひとつが、悪臭です。汚れにより生み出される悪臭は、一度発生するとなかなかきれいになりません。そんな悪臭に効果的な掃除アイテムが、重曹です。

この記事では、重曹が役立つ排水口の種類や、重曹を使った排水口の掃除方法をご紹介します。あわせて、排水口の悪臭予防に役立つアイテムも解説しますので、水周り管理の一環としてお役立てください。

排水口が詰まる原因は場所ごとに異なる

排水口は、トラブルの原因となる物が場所ごとに違います。悪臭や詰まりを防止するには、この違いを理解して効果的な洗剤や薬剤を使わなくてはなりません。まずは排水口ごとに違うトラブルの原因を知りましょう。

キッチン
キッチンの排水口が悪臭を発する場合、原因となるのは食べ物のカスや油汚れなどの、食材から生まれたごみです。こまめに掃除すれば問題ありませんが、放置するとぬめりや雑菌が湧き、悪臭を発するようになります。

洗面所やお風呂
洗面所やお風呂は、髪の毛や垢・皮脂・せっけんカスが主な汚れです。髪の毛に粘度の高い汚れが絡みつき、配管の中に蓄積されます。

体をきれいにする場所の排水口は、汚れが多い分詰まりやすい傾向にあります。そのため、汚れが配管まで行かないようヘアキャッチャーなどが設置されていますが、これらのパーツで、防げる汚れには限界があります。

取りきれなかった汚れはそのまま配管に残り、腐敗するためにおいが発生するようになるのです。

油汚れが多いキッチンの排水口には重曹が有効

では、重曹が有効なのはどちらの排水口なのでしょうか。答えは重曹の性質が関係しています。重曹はアルカリ性です。そのため、酸性の汚れを中和して落とす効果があります。これまで解説した汚れのうち、酸性の汚れは油汚れです。

このことから、重曹が有効なのは、キッチンの排水口であることが分かります。キッチンシンクからの悪臭は、重曹で対応しましょう。

重曹で落ちない汚れには何が効くの?
では、せっけんカスなどの汚れは何を使えばよいのでしょうか。せっけんカスなどの汚れは、アルカリ性です。アルカリ性の汚れは、酸性のものと結びつくと中和されます。せっけんカスに有効なのは、酸性のクエン酸やお酢が該当します。

また、髪の毛などは特殊な薬剤を使わない限り溶けません。重曹やクエン酸などの穏やかな洗剤できれいにするのは難しいです。対処法としては、こまめに汚れを取ることが大切になります。

重曹を使った掃除方法

重曹の使い分けを学んだところで、実際の掃除方法を身につけましょう。重曹を使った排水口の掃除方法を解説します。

用意する道具
掃除をする際には、以下の道具が必要です。

重曹
中性洗剤
古歯ブラシ
お湯

重曹と中性洗剤は混ぜ合わせて使います。普段お皿などを洗うときに使っているもので構いません。古歯ブラシがない場合は、細かいところを磨くブラシや、スポンジで代用できます。お湯は最後に流すときに使います。

重曹と中性洗剤でペーストを作る
最初に重曹と中性洗剤を1:1に分量で混ぜあわせておきます。お皿などに入れて、古歯ブラシで混ぜましょう。排水口のサイズなどに合わせて量を調節してください。

重曹単体でもきれいにできますが、中性洗剤をプラスすることで洗浄力をアップできます。また、ペースト状になるため扱いやすいです。最初に必要な量をすべて作っておきましょう。

排水口のパーツを取り外す
ペーストができたら、排水口のパーツを取り外します。このとき、食べかすなどの汚れがパーツに引っかかっているなら取り除きましょう。取り除いたごみをそのまま排水口に流してしまうと意味がないので、ごみ箱などに捨ててください。

ペーストを古歯ブラシにとりパーツを磨く
パーツをすべて外したら、最初に作ったペーストを取ってパーツを磨いていきましょう。細かい隙間にもぬめりや雑菌はくっついています。全体をしっかり磨いてください。磨き終わったら、まだ流さずそのまま放置します。

排水口とその周りをペーストで磨く
次は排水口を掃除します。パーツ同様、ペーストを取って中と周りを磨いてください。磨き終わったら、重曹を大体コップの半分くらいの量を取り、排水口の中に入れます。その状態で30分~1時間ほど放置しましょう。

洗ってすぐ流さず、パーツと排水口を重曹でパックすることで、落としにくい汚れもきれいにできます。しつこい汚れがついている・初めてまたは久しぶりに洗うなどの場合は、長めの時間を取りましょう。

お湯で洗い流す
時間が経ったら、パーツと排水口をお湯で洗い流します。お湯を使うのは、重曹の反応を促すためです。重曹は温度が高い方がよく反応します。また、お湯による殺菌・消臭もできます。

ペーストが残っているとそれをエサに雑菌が湧くため、ペーストや泡が残らないようにしっかり流してください。

磨いたパーツを元に戻して完了
すべて流し終わったら、排水口パーツをもとに戻します。これで掃除は完了です。大体これまでの工程を週に1回程度行っていれば、悪臭もしなくなります。習慣として身につければ、いつまでもきれいなキッチンを維持できるでしょう。

重曹と一緒に排水口に使うとよいアイテム

排水口に効果のあるアイテムは、重曹だけではありません。重曹による掃除とほかの便利グッズを組み合わせて使えば、排水口の悪臭を予防できます。重曹と一緒に使うとよいアイテムを解説するので、こちらも参考にしてください。

ごみ取りネット
排水口にぬめりや臭いが発生するのは、ごみが原因です。ごみが排水口に流れないようにすれば、臭いの発生を抑えられます。このごみ取りに活用できるのが、排水口用ネットです。

排水口のヘアキャッチャーにごみ取りネットをかぶせましょう。ごみがたまったらネットごと取って捨てればよいので、掃除の手間を軽減できます。ネットは100円均一やスーパー・ドラッグストアで購入できます。

ごみ取りネットは網状のものだけでなく、シールタイプやプラスチック・金属でできているものもあります。それぞれ特徴や効果が違うため、使いやすいものを選びましょう。

なお、排水口の形状により、使えるネットの形やサイズが違います。購入する前に確認しておきましょう。ごみ取りネットは、キッチンだけでなく、お風呂場や洗面台でも活用できる方法です。

アルミホイル
排水口のヘアキャッチャーの中にアルミホイルを入れておくと、ぬめりや雑菌の繁殖を抑えられます。アルミホイルはアルミニウムでできており、水に触れると金属イオンを発生させます。金属イオンには殺菌効果があり、臭いの原因である雑菌が繁殖しにくい状況を作ってくれるのです。

排水口にアルミニウムを使うときは、ボール状に丸めてヘアキャッチャーなどの中に入れます。たったこれだけの作業で、ぬめりや悪臭を防止してくれます。

ごみ取りネットと一緒に活用すれば、汚れにくく悪臭もしない排水口を維持できるでしょう。また、アルミホイルを入れる方法も、ごみ取りネット同様どこでも使える方法です。

掃除をしても悪臭やつまりが取れないなら業者へ相談しよう

排水口は、定期的に掃除をしていれば悪臭やつまりは発生しません。しかし、まれに掃除をしても状態が改善されないことがあります。原因はさまざまですが、配管の奥などの掃除しにくい場所で、トラブルが発生している可能性が高いです。

家庭の掃除などで対応できない場合は、業者へ相談しましょう。修理業者は、高圧洗浄機など、家庭にはない道具を用いて配管を掃除してくれます。通常では落ちない汚れも落とせるため、悪臭も除去できます。

掃除の効果を感じられないときは、業者に本格的な掃除を依頼することもご検討ください。

まとめ

キッチンの排水口からする悪臭は、重曹を使えば改善できます。それ以外の場所は、クエン酸などを活用しましょう。

定期的に掃除をしていれば、悪臭も気にならなくなります。また、ごみやぬめりを防ぐ便利グッズも活用すれば、いつでもきれいな状態を維持できます。

まれに掃除をしていてもにおいが発生することがありますが、このような場合は業者へ掃除を依頼しましょう。

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