水のコラム

初心者でもできる!水漏れのパテによる補修方法

2023年05月30日  水回り

水漏れの問題を補修するうえで、その方法はいくつかあります。その中で「パテ」を利用した補修法をご存じでしょうか?

普段の生活では、あまり触れることのないパテですが、水漏れ時に効果を発揮してくれます。今回は、水漏れのパテによる補修方法を解説します。

パテとは

パテ材は、穴や亀裂割れを埋めることで平面にするために使われるペースト状態の充填剤のことです。家のトイレで水漏れが発生した場合によく使われ、未経験者でも取り扱いやすいことが特徴です。

よって、シールテープ、接着剤による補修作業がスムーズにできないときにもおすすめです。

パテによる水漏れの補修方法

パテは、大きく分けて「金属専用パテ」と「防水専用粘度製パテ」の2つに分けられます。それぞれ特徴をわかったうえで、目的・使い道に沿って選びましょう。

・金属専用パテ
金属に適したパテで、2つの材料を合わせて使います。価格は700〜2,000円と若干高いですが、高度な耐久力があります。確実に水漏れを補修したい場合に向くパテ材といえるでしょう。

・防水専用粘度製パテ
気軽に使えるパテ材で、価格は500〜1,000円です。金属専用だけではなく、陶磁器、プラスチック材、タイル材などの材料にも応用できます。材料が金属以外のとき、手軽に補修したいときは防水専用粘度製パテが合っているでしょう。

・シリコン型防水用パテ
シリコン型防水用パテは、耐水、耐熱、耐寒などの性質に高く、固まった後は温度変化がある環境でも安定して使用できる防水用パテ材です。

したがって、シリコン型防水用パテは風呂場などの水道設備でのシーリング作業などに使われ、中には防カビ剤を含むシリコン型防水用パテもあります。価格も400円くらいと安い上に、ホームセンターで手に入れやすい防水用パテ材材です。

・接着剤で応用
水漏れ部分の補修をする場合、防水用パテ材でなく接着剤を使う方法も一つです。

防水用パテ材材と同じく、陶磁器、プラスチック材などさまざま素材に使えるものもあれば、金属製など特定材料のみにしか効果を出せないものもあります。なので、用途に合わせて使い分ける必要があるでしょう。

ちなみに、水漏れ補修工事に使う場合、水中でも固まる接着剤が最適です。接着剤によってはプールにも使える製品もあるので、浴槽や配管部分など、場所によって適した接着剤を使うようにしましょう。

・防水用パテ材が購入できる場所
水漏れ箇所の補修工事を簡単にできる防水用パテ材ですが、購入できる場所をご存じでしょうか。

以下より、防水用パテ材を購入できる場所を解説します。

・ホームセンターだと確実に入手可能
防水用パテ材はホームセンターだと確実に購入できます。塗料・補修材、充填剤の売り場付近に陳列されている場合がほとんどです。

ちなみに、防水用パテ材は使う目的によって適したものが違うので、使う用途をよく確かめて購入しましょう。

・ウェブショップでも購入可能
防水用パテ材は、ウェブショップでも購入可能です。実際に手にするまでの時間はかかりますが、色々な防水用パテ材を購入できて、実際に使った人の口コミをチェックできる利点があります。

ただ、ホームセンターで購入する場合と同じく、用途をよく確かめる必要があるので、きちんと調べてから防水用パテ材を購入しましょう。

・100円ショップでも防水用パテ材は購入できる
防水用パテ材は、100円ショップでも購入できます。エポキシパテといった粘土タイプの防水用パテ材もあれば、チューブが入った防水用パテ材もあります。なので、使い道によって使い分けましょう。

エアコンに使用する、隙間パテもありますが、水漏れの補修には向いていません。注意してください。また、固まった後の強さについても商品によってまちまちなので、用途に合わせて購入しましょう。

・パテ材で水漏れ部分を補修する方法
以下、パテ材で水漏れを補修する際の手順を解説します。ただパテ材のタイプによって使い方が違うケースもあります。なので、実際にパテを使う際には忘れずに取り扱い説明欄をチェックしてください。

・水漏れ場所を見極める
はじめに、どの部分から水漏れしているかを確かめましょう。水漏れ場所を見落としてしまうと再び補修をすることになるので、手間となってしまいます。

また、水漏れ場所を確かめられたら止水栓を閉じて完全に水が流れないようにしてください。

・パテ材を練りこむ
使う分のパテ材を、色ムラがなくなるくらいまで練り込みます。練り込みをやり過ぎるとパテ材の接着力が落ちるので、1〜3分を目処にしてください。ちなみに、パテ材を使う場合は手袋を使うことを忘れずにしましょう。

・水漏れ箇所にパテ材を塗布する
水漏れ場所に練りこんだパテ材を塗布していきます。この際、余分な隙間がないか慎重に確認してください。押し込むようにパテ材を塗布していくと、上手に補修できます。

・凝固するまでそのままにする
パテ材を塗り終了したら、凝固するまでそのままにしましょう。20分程度でほとんど凝固しますが、完全に凝固するまでには60分程度かかるので、固くなるまでは触らないようにしてください。

パテを使う際のポイント

割と手軽に使えるパテ材ですが、注意点を順守しないとスムーズに補修できない場合があります。パテを使う場合は、下記の項目に注意してください。

・用途を考える
水漏れを補修する防水用パテ材にはいくつかタイプがあり、大別すると下記の3つに分けられます。

・多用途専用のエポキシ系防水用パテ材

・金属専用のエポキシ系防水用パテ材

・シリコン型防水用パテ材

この内、多用途専用のエポキシ系防水用パテ材は、陶磁器、プラスチック材など、広範囲な物に使えますが、固まった後の硬度がそれほど高くないので、金属製の配管箇所には向いていません。

一方で、金属専用エポキシ系防水用パテ材は硬度がありますが、固まった後の金属専用エポキシ系防水用パテ材より柔らかい物に使うと、亀裂割れする場合があるのです。

シリコン型防水用パテ材も同じく、防水性が高いですが固まった後の硬度は低いので、用途に合わせた防水用パテ材を使うようにしましょう。

・雨天や寒い日を避けて行う
湿気がある日や低気温の日はパテ材が凝固しにくいので、作業をしづらいことがあります。とりわけ金属専用パテ材は湿気や気温の影響を受けやすいです。そのため、雨天や寒い日は避けた方がいいでしょう。

・パテ材を塗布する箇所を清掃する
パテ材で補修する箇所に水や油分があると、粘着度が落ちてしまいます。きちんと清掃してから作業スタートしましょう。油っこいときはクリーナーを使い、水分があるケースはドライヤーを使ってください。

・素早く塗る
パテ材は一瞬で固まるので、素早く塗らないと作業中に硬くなってしまいます。また、最終的にムラが生じると水漏れを確実に補修できません。あらかじめ補修方法を確かめたあと、迅速に作業をしてください。

パテの使用に向かないケース

水漏れ補修工事に役立つパテ材ですが、どんな状況でも使えるというわけではありません。ひどく水漏れしているケースや水漏れ場所が多いときは、パテ材だけで補修するのは難しいでしょう。

というのも、パテ材が凝固するとき少し縮みが生じるためです。パテ材を塗る分量が多いほど縮みも広まるので、ひどい水漏れに対してパテ材を使うと亀裂割れになる危険性があります。

水漏れが直るのは愚か、パテ材で補修したことによって別箇所で水漏れが発生してしまうかもしれません。

パテ材だけでなく、ひどい水漏れの補修工事を自分で行うのは難しいです。再発防止のためにも、専門業者に依頼するのがいいでしょう。

まとめ

この記事では、水漏れのパテによる補修方法について解説してきました。パテ材一つとってもさまざまな用途があることが理解していただけたのではないでしょうか。

水漏れで使う機会があった場合は、本記事内のガイドも参考にして対処してみてください。

公式LINEアカウント始めました!お友だち募集中
お電話一本ですぐに駆けつけます!

きょうと水道職人 0120-492-315

きょうと水道職人 0120-492-315