水のコラム

洗面台の蛇口のパッキンを交換する方法を紹介!注意点も解説

2023年06月08日  洗面所

「蛇口のパッキンはいつ交換するの?」や「交換方法が分からない」といった方もいると思います。

蛇口のパッキンは正しい方法で交換しないと後で、大きな問題になる可能性もありあます。

そこで今回は蛇口のパッキンを交換する方法をお伝えします。

蛇口のパッキンを交換するタイミング

パッキンは消耗品のため、定期的な交換が必要です。

蛇口の使用頻度や使用年数に応じて交換したり、水圧の低下や水漏れが発生したりした場合、もしくは予想される場合に行いましょう。

10年を目安に交換する

洗面台の蛇口のパッキンの寿命は、長くても10年と言われています。

ゴム製で作られているため、長期間の使用でパッキンが経年劣化し、水漏れを起こす可能性があるからです。

そのため、もしトラブルなく利用できていたとしても、10年程度を目安に定期的な交換を行うことをおすすめします。

定期的なメンテナンスを行えば、水漏れトラブルを未然に防ぐことができ、蛇口の寿命が延びて安全に使用できます。

パッキンに異常があれば交換する

パッキンには、水圧の低下や水漏れを防ぐ大事な役割があります。

しかし、パッキンが破損して異常があると、その役割を果たせなくなり、水漏れが発生する可能性が高くなります。

パッキンが以下のような状態なら早急に交換が必要です。

・パッキンに亀裂が入っている
・ゴムの弾力が感じない
・パッキンを持つと手が黒く汚れる
・パッキンが緩んで密着していない

交換しても状況が改善しない場合は、別に原因があるかもしれないので業者に相談しましょう。

蛇口のパッキンを交換する際の注意点

自分で作業をする際は事前にタイプを確認してから交換を行いましょう。

蛇口のタイプによって異なる

一般的には単水栓やツーハンドル混合水栓、シングルレバー混合水栓などがあります。

それぞれ交換方法は異なります。

交換方法を誤ると蛇口や配管に損傷を与えてしまう可能性があるため、正しい方法で交換を行いましょう。

単水栓の場合

最もシンプルな蛇口のタイプで、最近は水専用の水栓として屋内外で使われていることも

多いです。

ハンドルをひねることで水またはお湯のどちらか一方のみを出し止めすることができます。

ハンドルを左向きに回すとスピンドルが上がり、コマパッキンと弁座の隙間が開くことで水が出る仕組みです。

ハンドルを回す位置によって流量の調整もできます。

構造もシンプルであるため、水漏れが発生しても比較的簡単に修理が可能です。

ツーハンドル混合水栓の場合

ツーハンドル混合水栓とは、一つの吐水口に、水用のハンドルとお湯用のハンドルがついているタイプの水栓のことです。

各ハンドルを使って流量や温度の調整を行うため、シングルレバー混合水栓と比較すると、お湯を使う際は少し手間がかかります。

また、様々なデザインのハンドルが市販されているため、インテリアや好みに合わせて付け替えられることもメリットでしょう。

シングルレバー混合水栓の場合

シングルレバー混合水栓は、一つのレバーで水の出し入れや温度調整を行えるタイプの蛇口です。

製品によって操作方法が若干異なりますが、基本的にはレバーを上下させると流量が調整でき、レバーを左右に動かすと温度調節ができる仕組みです。

一つのレバーで全て調整できるため、例えば手や指などが汚れていても手の甲だけで簡単に操作することもでき、見た目もツーハンドル混合水栓よりすっきりとしています。

蛇口のパッキンを交換する際に必要な道具

パッキンを自分で交換する際には、下記の工具が必要です。

・レンチやプライヤー
・マイナス、プラスドライバー
・ピンセット

これらの道具を用意することで作業をスムーズに行うことができます。

単水栓パッキンの交換方法

最初に、水かお湯のどちらかのみが出る単水栓のパッキンの交換方法について解説します。

吐水口からの水漏れ

吐水口から漏水している際は、コマパッキンの劣化が考えられます。

1. 作業を始める前に止水栓を閉めて水を止める。
2. ハンドルについているハンドルキャップを外し、ハンドルを引き抜く。
3. レンチを使ってナットを外し、三角パッキンや他の部品も取り除く。
4. コマパッキンを取り外し、新しい物を設置する。
5. 逆の手順で蛇口を取り付け直す。
6. 止水栓を開けて水漏れが直っているか確認し終了。

ハンドル部分からの水漏れ

ハンドルの根本あたりに問題がある場合は、三角パッキンを新しくしましょう。

1. 止水栓を右回りに閉めて水が流れないようにする。
2. ドライバーでハンドル上部のハンドルキャップを外し、ハンドルを引き抜く。
3. ハンドルの下のナットをレンチで左回りに回転させて外し、三角パッキンを新しく替える。
4. 部品を順番に戻し、蛇口を組み立て直す。
5. 止水栓を開けて、水漏れが直っているか確認し問題なければ終了。

パイプの根本部分からの水漏れ

パイプの根本部分に問題が発生している時は、Uパッキンの交換で改善されます。

1. 止水栓を閉める
2. パイプの接続部のナットを外し、パイプごと取り外す。
3. 蛇口本体の内側にあるUパッキンを新しいパッキンと交換する。
※Uパッキンの溝が上向きになるよう設置します(本体側)。
4. パイプを取り付け直し、止水栓を開け水漏れが解消しているか確認する。
※ナットの締め方が強すぎるとパイプが動かしづらくなるので注意しましょう。

ツーハンドル水栓の交換方法

水用とお湯用の二つのハンドルがあり複雑そうですが、基本的には単水栓と構造が似ているため、作業はそこまで難しくありません。

吐水口からの水漏れ

単水栓同様にコマパッキンを交換します。

手順は以下の通りです。

1. 止水栓を閉める。
2. ハンドルキャップを外してから、ネジを取り外してハンドルを抜き取る。
3. 新しいコマパッキンを取り付ける。
4. 部品を元の位置に付け直し、取り外したハンドルを戻してネジを締め付ける。
5. 左右のハンドルを開栓し水漏れがないか確認する。
6. 止水栓を開き、水漏れがないか確認して終了。

ハンドル部分からの水漏れ

ハンドル部分の漏水は三角パッキンに取り替えます。

1. 止水栓を閉める。
2. ハンドルキャップとネジを外し、ハンドルを取り外す。
3. ナットを緩めて取り外したら、三角パッキンやスピンドルなどの部品を外す。
4. 新しい三角パッキンと交換する。
5. ナットを締め付ける。
6. ハンドルをはめ直してネジを締め、ハンドルキャップを取り付ける。
7. 左右のハンドルを開いて水が漏れていないか確認する。
8. 止水栓を開き、水漏れがないことを確認して終了。

パイプの根本部分からの水漏れ

パイプの根本あたりから水漏れの場合は、Uパッキンの交換をしてみましょう。

1. 止水栓を閉める。
2. パイプを抜き取る。
3. パイプ側か本体側にUパッキンがあるので付け替える。
※取り付ける際はパッキンの向きに注意してください。
4. パイプを取り付け直してナットを閉める。
5. 止水栓を開いて、解消していれば作業終了。

タンクからの水漏れ(クランク)

蛇口本体の裏面にあるクランクから水が滲んでいる場合は、パッキンの交換方法は以下です。

1. 止水栓を閉める。
2. クランク側についているナットをレンチで緩める。
※左右均等に緩めていきましょう。
3. 蛇口本体を手前に取り外す。
4. クランク菅内部にクランク用パッキンがあるので、新しい物と付け直す。
5. ナットを締め直す。
6. 止水栓を開けて水漏れが直っていれば終了。

シングルレバー混合水栓の交換方法

シングルレバー混合水栓で水漏れが起きている際は、次の手順で交換してみましょう。

1. 止水栓を閉める。
2. レバーを固定しているキャップやネジを外し、レバーを引き抜く。
3. 蛇口本体を工具や手で固定し、カートリッジを押さえながらカートリッジスパウトを外す。
4. 新しいものに付け直す。
5. 取り外した時と逆の手順で元に戻す。
6. 最後に止水栓を開けて、水漏れがないか確認して終了。

まとめ

蛇口からの水漏れの多くはパッキンの劣化が原因です。

蛇口のタイプによって多少作業内容が異なるものの、自分でできることが多いです。

症状が改善されなければ別の理由が原因である可能性もあります。

そのような場合は専門業者に相談してみましょう。

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