水のコラム

トイレつまりにはサンポール!尿石に効く使い方やデメリットも紹介!

2023年07月29日  トイレのトラブル

長年使い続けたトイレの便器には尿石が溜まり、つまりの原因となることがあります。特に男子トイレの小便器には尿石が付着しやすく、ツンとしたアンモニア臭が染み付くことも多いでしょう。

市販のトイレ洗剤として長く親しまれている「サンポール」は酸性の洗剤で、尿石のこびりつきをきれいに落としてくれます。

この記事では、サンポールを活用して効率よくつまりを取り除く方法、デメリットや注意点を紹介していきます。

サンポールの効果を期待できるつまりのケース

まずは、サンポールの効果を十分に期待できるケースに加えて、別の洗剤を使った方が良いケースについても詳しく説明します。

サンポールの使用が効果的なつまりのケース
サンポールは尿石を取り除くことに特化した洗剤で、尿石の蓄積で発生したつまりの除去にはたいへん有効です。

酸性の性質を持つサンポールは、アルカリ性のカルシウムイオンが固まった状態である尿石を中和し、溶かす力があります。

同時に、尿石から発生するアンモニア臭を消す効果も期待でき、尿石の付きやすい男子トイレの小便器には特に有効と言えるでしょう。

尿石は、長年のトイレ使用によって少しずつ蓄積していく汚れで、尿石の上からさらに汚物などがこびりつくとヘドロ状となり、つまりを引き起こしやすくなります。

トイレでは、他にトイレットペーパーや髪の毛がつまるケースなどもありますが、このような場合はサンポールではなく別の洗剤を使いましょう。

ただし別の洗剤を使う際は、有毒ガス発生のおそれがあるため、サンポールと混ざらないよう注意する必要があります。

サンポールの使用が適さないつまりのケース
サンポールの使用が適さないのは、以下のようなものがつまるケースです。

・トイレットペーパー
・排泄物
・嘔吐物
・髪の毛
・水に溶けない固形物

これらのうち、トイレットペーパー、排泄物、嘔吐物などの水に溶けるものがつまった場合は、2〜3時間ほど時間を置いてみることで、つまっているものがふやけて解消されることがあります。

時間を置いても解消されない場合は、重曹とクエン酸の混合物と、45℃程度のお湯を流し込んで炭酸ガスを発生させ、押し流す方法が効果的です。

髪の毛がつまったときは、パイプ洗浄剤などの水酸化ナトリウムを多く含む洗剤を用いることで解消できます。

たとえばスマホなど、水に溶けないものがつまった場合は、ラバーカップやワイヤーブラシなどのつまり解消アイテムを使って取り出すと良いでしょう。

サンポールのデメリットは?便器や配管が傷む?

結論から言うと、放置時間など正しい使用方法を守れば傷むことはありません。

しかし、サンポールには塩酸が含まれているため、決められた用法を守らず長時間放置してしまうと、便器の色が変わってしまったり、金属の配管などを腐食させたりすることがあります。

トイレつまりをサンポールで解消!手順とコツ

次は、尿石汚れの溜まりやすい男性用小便器でのケースを例に出し、サンポールで尿石のつまりや汚れを除去する手順を紹介していきます。

一般的な洋式便器で使う場合も、基本的には同じ手順です。作業を始める前に、洗剤が皮膚や目に付着しないよう、ゴム手袋やゴーグルを準備しておきましょう。

1. 便器内の水を汲み出し、できるだけ減らす
2. 目皿を外し、サンポールに数分間浸す
3. 時間を置いたら目皿をブラシなどで磨く
4. 便器の中にサンポールを5プッシュ程度流し込む
5. 汚れ具合に応じて15〜60分ほど放置する
6. バケツなどで水を流してサンポールをしっかり落とす

2と3は、男性用小便器でのみ行う手順です。

5の手順では、通常であれば15分程度、汚れがひどいときは30〜60分ほど放置すると良いでしょう。

サンポールを使う場合の注意点

サンポールでつまりを除去する際は、以下の点に十分注意しましょう。

しっかりと換気する
サンポールで尿石除去を始める前に、必ずトイレ内をしっかりと換気しましょう。

サンポールに含まれている塩酸には揮発性があり、吸い込むと気分が悪くなることがあります。

また、他の洗剤と混ざった場合に有毒ガスが発生する可能性があるため、窓を開け換気扇をつけるなど、トイレ内に空気が滞留しないようにしましょう。

目や皮膚に洗剤が付かないようにする
サンポールを使うときは、目や皮膚などに直接洗剤が付かないよう注意する必要があります。

サンポールは強酸性で、体に付着すると強い刺激や痛みなどを感じることがあり、たいへん危険です。

目や肌に直接洗剤がかからないようゴーグルやゴム手袋などで保護し、周囲に人がいないかをしっかりと確認しながら使いましょう。

目に入った場合はすぐに流水で洗い流します。時間を置いても刺激や痛みが取れない、充血しているなど症状が出た場合は、ただちに眼科を受診しましょう。

他の洗剤と混ぜない
サンポールを使うときは必ず単体で使用し、他の洗剤と混ざらないよう注意する必要があります。

これはサンポールが、塩素系の洗剤との化学反応で有毒ガスを発生させる危険性を持ち合わせているためで、ラベルにも「混ぜるな危険」と大きく表示されています。

有毒ガスを吸い込むと、鼻やのどに強い刺激を感じるなどの症状が出るだけでなく、最悪の場合、死に至る可能性もあります。

トイレ用洗剤には塩素系の洗剤も多く存在するため、それらを併用しないようにしましょう。

放置時間や使用量を守る
サンポールを便器に流してから時間を置く場合は、放置時間や使用量を必ず守りましょう。

決められた時間よりも長く放置すると、便器の材質が傷んだり、変色をまねくことがあります。

放置時間が経過したあとは、洗剤が残らないようしっかりと水洗いをしましょう。

金属に洗剤がかからないようにする
トイレの中でサンポールを使っても問題ないのは、便器とタイルのみです。金属にかかるとサビや腐食などを引き起こす可能性が高いため、トイレ内の金属部品や配管などに洗剤がかからないよう心がけましょう。

他にも、壁など陶器以外の材質でできた部分も変色を起こす可能性があるため、あらかじめ新聞紙やビニールで保護するなど、洗剤が飛び散ったときの対策をしておくと安心です。

また、排水管内に洗剤が残っていると腐食が起きることがあるため、使用後はしっかりと水を流しましょう。

サンポールを使っても尿石が取れないときは?

尿石の汚れやつまりがひどい場合は、尿石除去の手順を何度か繰り返してみましょう。

それでも改善されないときは、使用を続けると便器や排水管が傷むおそれもあるため、専門業者へ相談することをおすすめします。

専門業者であれば、到着から数分程度でつまりを除去できることもあります。トイレの部品に負担をかけることもありません。

尿石の発生を防ぐ方法は?

尿石は一度発生してしまうと、除去には手間がかかりますが、サンポールを普段のお手入れに取り入れることで予防できます。

お手入れ方法は簡単で、一般的な便器であればフチの裏など、尿石汚れが付着しがちな部分にサンポールをかけ、数分放置して流すだけです。

こまめにお手入れする他にも、トイレは使ったら溜めずにすぐ流すなど、日常的にトイレをきれいに保つことを心がけていきましょう。

まとめ

長年の使用でトイレにこびりついた尿石汚れは、つまりの原因となることがあります。

酸性の性質を持つサンポールは、こうしたしつこい尿石汚れやつまりにたいへん効果のある洗剤です。

しかしながら、強力な洗剤であるがゆえに、取り扱う際はいくつか注意点もあります。適切な方法で安全に使い、活用していきましょう。

サンポールを繰り返し使用しても解消されないひどいつまりが起きた場合は、そのまま使用を続けるとトイレの部品に劣化などの影響が出る場合があるため、専門業者への相談をおすすめします。

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