水のコラム
コバエの対策はどうする?夏場に増えるコバエの対策ガイド【矢野】
こんにちは、水道職人の矢野です。
夏場になるとどこからともなく発生するコバエに、悩まされている人は多いのではないでしょうか。
コバエはご家庭内で出る食べかすなどのゴミや、ペットの糞などに発生し、キッチンだけに留まらずすべての部屋に侵入してきます。
コバエは小さな体で動きも早いため、駆除に時間がかかりストレスを感じることもあるでしょう。
また飲み物や食べ物に止まり、破棄しなくてはいけなくなることもありますよね。
今回は、コバエ対策について解説をしていきますので、参考にしてみてください。
コバエの種類と予防対策
コバエは小さな蠅の総称で、日本で見かけるコバエの多くは「キノコバエ」や「ショウジョウバエ」、「ノミバエ」、「チョウバエ」などです。
それぞれに好む環境があるため、発生場所によりコバエの種類も異なります。
コバエの種類
観葉植物など、植物のまわりで見かけるコバエはキノコバエです。
キッチンで見かけるコバエの多くはショウジョウバエ、ペットなど動物の排泄物で見かけるコバエはノミバエ、浴室などの水まわりで見かけるコバエはチョウバエだと言われています。
ご自宅で見かけるコバエの大半は、キッチンで見かけることの多いショウジョウバエではないでしょうか。
コバエの発生原因
コバエは外部からの侵入が、主な発生原因です。
コバエは小さいため、窓の隙間やドアを開けた隙など、一瞬の内に家の中に入り込みます。
家の中に入り込んだコバエは繁殖し、あっという間に数を膨らませてしまうのです。
コバエの繁殖には栄養分と水分が必要で、そのどちらも揃っている場合に卵を産み、約2週間ほどで成虫に成長します。
コバエの寿命は種類によって異なります。
コバエの種類 | 成虫の寿命 |
クロバキノコバエ類 | 約4~10日 |
ショウジョウバエ類 | 約30日 |
ノミバエ類 | 約10日 |
ホシチョウバエ・オオチョウバエ | 約5~30日 |
コバエは寿命を迎えるまでに約200個の卵を産むと言われており、コバエがいる限りこのサイクルを繰り返し続けます。
コバエの予防策
コバエは栄養分がないと繁殖することができないため、コバエが繁殖できない環境を作ることが重要です。
キッチンの排水口や三角コーナーをこまめに掃除し食べかすを残さないことや、食べ残しや飲み残しを放置しないこと、生ごみは密閉するなどをしてください。
観葉植物や切り花が腐らないように管理し、ペットの排泄物も放置せずにすぐに掃除しましょう。
またペパーミントやレモングラス、ローズマリーなどの香りをコバエは嫌うため、コバエが発生しやすい環境にアロマオイルを振りかけることも予防に効果があります。
窓や網戸などに小さな隙間ができないように注意を払うことで、侵入の対策ができるでしょう。
コバエの駆除方法
コバエを駆除する方法には、トラップを作成する方法や殺虫剤を使う方法、エタノール(アルコール)を使う方法などがあります。
トラップの作成
キッチンに発生するコバエには、めんつゆを使ったトラップが効果的です。
作り方は簡単で、めんつゆや空のペットボトルなどを使って作ります。
【めんつゆトラップの材料】
- めんつゆもしくは酢
- 少量の水
- 中性洗剤
- 空のペットボトルなどの容器
- カッター
【めんつゆトラップの作り方】
- 空のペットボトルなどを、底から3cmほどの高さでカッターを使って切る
- 上記に水と、めんつゆもしくは酢を約1cmずつ位入れる
- 上記に数滴中性洗剤を入れる
- キッチンなどコバエが発生しやすい場所に置く
一晩ほどで、コバエがトラップの中に沈んでいます。
中性洗剤に含まれる界面活性剤の効果により、コバエの身を纏っているコーティングが消え、水を弾けなくなり死滅するのです。
ビールなどのアルコール飲料も、めんつゆの代用として使えます。
殺虫剤を使う
コバエの殺虫剤には、スプレータイプのものと捕獲タイプのものがあります。
スプレータイプの殺虫剤は、コバエに吹きかけることでコバエを死滅させることができます。
捕獲タイプのものは、めんつゆトラップのように、コバエが発生している場所に置いておくことで、ニオイに惹かれたコバエが殺虫剤の中に入り、死滅させることができるのです。
捕獲タイプは捕獲に時間を要するため、早急に駆除をしたい場合にはスプレータイプが良いでしょう。
エタノール(アルコール)を使う
コバエは、気門と呼ばれる呼吸器官があり、気門は雨水などから身を守るために、油分で覆われています。
エタノールにはコバエの身を覆っている油分を溶かす力があり、コバエは呼吸ができなくなり落ちます。
落ちてすぐはまだ生きており、飛ぶことはありませんが移動はできるため、すぐにティッシュなどで捕獲することがおすすめです。
エタノールを使う方法は、小さなお子さまやペットがいるなど、めんつゆトラップも殺虫剤も使いにくい環境でもできる駆除方法です。
エタノールの中にはパストリーゼのように経口摂取しても問題ない種類のものがあるため、経口摂取ができるものを選ぶことでより安心して使うことができます。
コバエのトラブルは排水口が原因の可能性も
コバエの侵入経路の一つに、排水口が挙げられます。
通常、排水口には排水トラップが施され、封水と呼ばれる水が排水トラップの中に溜まっています。
封水が減ることで、コバエが侵入できる環境が生まれてしまうのです。
排水トラップについて
排水トラップにはワントラップ(椀トラップ)やS字トラップ、U字トラップなどがあり、ワントラップは排水口にお椀のような蓋を被せ、S字やU字トラップは排水管の途中にS字やU字の形をしたトラップを取り付けます。
どの排水トラップの場合にも封水を溜めることができ、封水には排水口からコバエが上がってくることを予防する効果があるのです。
排水トラップの中に溜まる封水は、水を注ぎ足さないと減っていきます。
日常的に水まわりを使っていれば、その度に封水が足されますが、水まわりを使わない場合、封水は蒸発してしまうでしょう。
封水は1日で約1mm減ると言われていますが、夏場や暖房を使うなど、水まわりの温度が上がっている場合には蒸発する水量が増えます。
排水口のトラブルはきょうと水道職人へ!
コバエが水まわりに発生しているときは、排水トラップの損傷などで封水を溜めることができなくなっているかもしれません。
排水口のトラブルはきょうと水道職人にお任せください!
排水トラップの名前から、排水トラップがあるだけでコバエの侵入を防げると思われるかもしれませんが、封水がなくなると排水トラップはその役割を果たすことができなくなってしまうのです。
封水には5cm以上の水位が必要と言われており、5cmを切るとコバエなどが侵入できるようになります。
封水の水位を5cm以上維持することは、コバエの侵入を防ぐ上で大切なポイントの一つです。
きょうと水道職人は地域密着型のサービスです。
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きょうと水道職人は、排水トラップのトラブルに関する知識を豊富に携えています。
お客様のご希望を真摯にお伺いし、修理や交換のご提案をさせていただきます。
水まわりのお困りごとは、きょうと水道職人になんでもご相談くださいませ。
まとめ
夏場になると増えるコバエのトラブルは、ストレスを感じ、衛生面でも気になってしまいます。
家の中で何度も発生することがあり、どのように対策すれば効果があるのか分からなくなってしまうこともあるでしょう。
コバエは単為生殖をしないと考えられていますが、繁殖力が高いため、卵をもったメスのコバエの駆除ができなかった場合卵を産み、産まれたコバエが繁殖を繰り返すことで、何度も見かけてしまうのです。
ただし、コバエは栄養分がないと繁殖することができません。
そのため、コバエが繁殖できない環境を維持することが、コバエの対策には有効でしょう。
京都府京都市では、キノコバエ類が発生したときの対処法について、自治体ホームページで公開をしています。
お問い合わせ先も併せて掲載されているため、コバエが発生した際は確認をしてみると良いかもしれません。
参考:京都市情報館┃キノコバエ類の発生について