水のコラム
他とは違う!?京都では左がお雛様!京都のひな祭り【水道職人:公式】
来週はひな祭りです。
女の子のお子様がいらっしゃるご家庭では、ひな人形の飾りつけを終えているかもしれませんね。
京都に住んでいると、違和感なくお雛様を向かって左側に飾りお内裏様を右側に飾りますが、他県では逆ということをご存じでしょうか?
なぜ京都と他県で違うのか、不思議ですよね。
そこで今回は、京都のひな祭りについてご紹介します。
京都のひな人形は「京人形」!
京都で作られているひな人形は、「京雛」とも呼ばれている京人形です。
京人形の歴史は長く、「人形(ひとがた)」や「形代(かたしろ)」が起源だと言われています。
ひな人形の歴史
人形や形代は、元々は呪術的な要素で利用されていた物ですが、平安時代にはその役割が薄れていき、貴族の姫君の間で人形遊びに使われていました。
この際、人形は「雛(ひいな)」と呼ばれ、雛を使った遊びは「雛遊び(ひいなあそび)」と呼ばれ、これがひな祭りの始まりだと言われています。
なお、平安の貴族たちが居住する屋敷は平安京(現代の京都)にありました。
京都では、1200年以上も前から、ひな人形に馴染みがあったのです。
京都では飾り方が異なる
京都府民以外の方が見たら違和感を覚えるかもしれませんが、京都ではひな人形を飾り付ける際に、お雛様を向かって左側に配置します。
そして右側にお内裏様を配置するのです。
これには理由があり、古来では左側の方が右側よりも格が高いと考えられていました。
そのため、向かって左側にお雛様を飾り、右側にお内裏様を飾っていたのです。
平安時代には、女性が政治の場に立つことはできなくなっていました。
現代で言うところのジェンダー格差が当時にはあったのです。
その格差が飾り付けの順序に影響を与えたのかもしれません。
なお、現代ではそのような格差意識はなく、京都特有の飾りつけとして残っております。
京都では現代でも「流し雛」を行っている
古来のひな祭りでは、子どもの無病息災を願い、子どもの身代わりとして、川にひな人形を流す「流し雛」が行われていました。
現代ではひな人形を流すご家庭はほとんどいらっしゃらないと思いますが、下賀茂神社(京都府京都市)では、毎年3月3日に流し雛を行っています。
流し雛では、子どもに見立てた小さなひな人形を桟俵(さんだわら)に乗せて、子どもの無病息災を願って下賀茂神社の境内にある、御手洗(みたらし)川に流します。
また、上賀茂神社(京都府京都市)でも、3月3日に行われる桃花神事(とうかしんじ)にて、境内にあるならの小川で流し雛が行われます。
上賀茂神社の流し雛は、近隣の園児たちが行うでしょう。
参考:流し雛のご案内┃下賀茂神社
参考:桃花神事【上賀茂神社】┃京都観光Navi
京都のひな祭りでは「引千切」が欠かせない
ひな祭りの食べ物と言えば、ちらし寿司や雛あられ、蛤のお吸い物が有名ですが、京都では「引千切(ひちぎり)」が欠かせません。
引千切とは引き千切ったような形が特徴的な和菓子です。
引千切は宮中の儀式などで用いられていた格式高い和菓子で、こなしもしくはういろうの上に、餡やきんとんが乗せられています。
先の部分が引き千切ぎられたような形をしているため、引千切と呼ばれるようになりました。
引千切は他に、「ひっちぎり」や「ひちぎり」とも呼ばれています。
「人形展」が開催される
「百々御所宝鏡寺(どどのごしょ・ほうきょうじ/京都府京都市)」は人形寺で有名な寺院です。
そんな宝鏡寺には、格式高いひな人形が多数所蔵されていることをご存じでしょうか?
毎年3月(春)と11月(秋)の2回、人形展が開催され、3月には格式高いひな人形も展示されています。
なお、宝鏡寺の人形展は人形の展示だけに留まりません。
3月1日には人形展の開会式として、午前11時から約30分間、宝鏡寺の本堂で舞と楽器による演奏が奉納されます。
その後、3月1日から4月3日まで、春の人形展が開催されるのです。
参考:年間行事のご案内┃百々御所宝鏡寺
「春桃会」も執り行われる
三十三間堂(さんじゅうさんげどう/京都府京都市)では、3月3日に「春桃会(もものほうえ)」が執り行われます。
春桃会は三十三間堂の名前に因み、三が重なる桃の節句に執り行われる法会です。
華道家元である池坊(いけぼう)の献華式と華展や、千体観音像をこの日のために特設された高壇から遥拝(ようはい)できます。
また、女性限定ではありますが、桃のお守りの授与も行われます。
参考:春桃会【三十三間堂】┃京都観光Navi
今年のひな祭りは京都を堪能しよう!
日本に住んでいると、京都に一度は足を運んだことがある方がほとんどだと思います。
そのため、遠方の方は二度三度と来ることが難しい方もいらっしゃるでしょう。
また、近年は外国人観光客が溢れていることもあり、近郊の県の方も観光しにくいからと足が遠のいているかもしれません。
しかし、ひな祭りの京都では、その日だけしか拝観できないイベントが盛りだくさんです!
下賀茂神社や上賀茂神社の流し雛は、世界遺産に登録されている寺院で行われるため、拝観したときの感動は一入(ひとしお)でしょう。
京人形で作られたひな人形を見るだけでも、京都のひな祭りの美しさは伝わるのではないでしょうか。
京都にお住まいの方も、近郊の県にお住まいの方も、遠方にお住まいの方も、ぜひ京都でひな祭りをご堪能ください。
