水のコラム
5月26日は風呂カビ予防の日!カビの季節に備える正しい対策とは【水道職人:公式】
毎年5月26日は、「風呂カビ予防の日」として制定されています。
梅雨の湿気がピークを迎えるこの時期、ご家庭のお風呂場ではカビの繁殖が活発になりがちです。
風呂カビ予防の日をきっかけに、普段見過ごしがちなお風呂場のカビ対策について、改めて考えてみませんか?
今回は、風呂カビ予防の日の由来や、実践したいカビ防止法、そして快適なバスタイムを守るための工夫をご紹介します。
風呂カビ予防の日とは?
5月26日は「風呂カビ予防の日」として、日本記念日協会に正式に登録されています。
制定したのは、カビ取り剤で知られるメーカー「ライオン株式会社」です。
この日は、お風呂の湿度が高くなる梅雨の時期に、ご家庭でのカビ対策を呼びかける目的で作られました。
5月は、1年の中でも湿度が多い時期であり、カビの発生が顕著になります。
とくにお風呂場は湿度がこもりやすく、石けんカスや皮脂汚れを栄養源にしてカビが繁殖しやすい環境です。
風呂カビ予防の日にあわせて、お風呂場のカビ対策を見直してみませんか?
風呂カビ予防の日は、ご家庭でのお風呂掃除の重要性を再認識する良い機会です。
普段なんとなく掃除をしている方も、風呂カビ予防の日をきっかけに正しいカビ対策を学び、清潔なお風呂環境を維持していきましょう。
なぜお風呂場はカビが発生しやすいのか?
お風呂場はカビにとって理想的な繁殖場所です。
カビの発生には「湿度」「温度」「栄養」が必要ですが、これらすべてが揃っているのがお風呂場です。
- 湿度
入浴後のお風呂場は湿度が90%以上になることがあり、これはカビの繁殖を促す環境です。
- 温度
気温が20~30度になるとカビの活動は活発になります。
日本はもともと湿度が高い国ですが、梅雨から夏にかけてはカビの活動が活発になる温度帯が続く季節になるため、気温も相まって湿度の影響を受けやすくなるでしょう。
- 栄養
皮脂や石けんカス、シャンプーの残りカスなどはカビにとって絶好の餌になります。
このように、お風呂場はカビにとってまさに「天国」のような場所なのです。
何の対策もしなければ、目地やゴムパッキン、床のすみなどに黒カビが発生し、衛生面でも健康面でもリスクが生じます。
風呂カビを防ぐための5つの基本対策
風呂カビを未然に防ぐためには、日々のちょっとした工夫が重要です。
ご家庭で実践できる基本的なカビ予防法を5つご紹介します。
1つ目:入浴後はすぐに換気を行う
換気扇を30分以上回すか、窓があれば開けて湿気を逃がしましょう。
浴室乾燥機の中には、「送風モード」を搭載している製品があります。
送風モードがついている浴室乾燥機を使用しているご家庭は、この機能を活用すると効果的に湿気を逃がせます。
2つ目:冷水で壁や床を流す
お風呂の使用後に、冷水で壁や床を流すと温度が下がり、カビの繁殖を予防できるでしょう。
また、汚れも一緒に流れるため、一石二鳥です。
換気扇がついていないお風呂で、窓を開けることに不安がある方は、この方法を試してみてください。
3つ目:水分を拭き取る
スクイージーやタオルで壁や床の水分を拭き取ることで、湿度を下げられます。
乾燥状態を保つことがカビ予防の基本です。
電気代や水道代が気になるという方は、この方法をお試しください。
また、換気扇を使用する前に水分を拭き取ることで、より効果的に湿気を逃がせるでしょう。
4つ目:定期的にカビ取り剤を使用する
目に見えるカビが出ていなくても、定期的にカビ取り剤を使用して、予防することがおすすめです。
市販の泡タイプのカビ取り剤なら、手軽に掃除できます。
また、防カビ剤を活用することも、カビ予防には効果的です。
5つ目:小物類の管理に注意
シャンプーボトルやイス、洗面器などは、カビの温床になりやすい場所です。
使用後は水気を切り、吊るす、または棚の上に置くなどして、湿気がこもらない工夫をしましょう。
また、赤カビ(ロドトルラ)が発生した際には、速やかに掃除することで、黒カビの発生を防げます。
注意したい見落としポイント
日々のお手入れで見逃しやすいのが、天井や換気扇まわりです。
天井には水滴が残りやすく、見えにくい部分のため掃除が後回しになりがちですが、実はカビの温床です。
また、換気扇のフィルターやファンが汚れていると、換気効率が下がり、湿気がこもりやすくなります。
月に1回程度は、脚立やモップを使って天井の水分を拭き取ることをおすすめします。
さらに、換気扇のフィルターも、取り外して掃除機や中性洗剤で丁寧に洗いましょう。
なお、排水口のぬめりもカビと雑菌の温床です。
こまめにブラシで掃除し、排水トラップの奥までしっかりケアすることで、浴室全体の清潔感が保てます。
カビ対策は予防が何より重要
カビは一度発生してしまうと、根が深く入り込んで完全に除去するのが難しくなります。
そのため、「生えてから対処する」よりも「生えないようにする」ことが、最も効果的な対策です。
日々の小さな積み重ねが、快適なバスタイムと、ご家族の健康を守ることにつながります。
とくに高齢者や小さなお子様がいるご家庭では、カビが原因となる呼吸器系のトラブルにも注意が必要です。
「風呂カビ予防の日」をきっかけに、浴室の点検とお掃除を見直してみましょう。
梅雨から夏にかけての高湿度期を乗り切るための準備は、早ければ早いほど効果があります。
風呂カビ予防の日を忘れてしまうという方は、カレンダーに印をつけておくのも良いかもしれません。
今日から始める風呂カビ対策で、ご家族みんなが安心して使える浴室環境を整えていきましょう。
