水のコラム

給湯器の水漏れの主な原因とは?対処法も解説

投稿日:2026年07月30日  更新日:2026年08月18日  給湯器のトラブル

給湯器の本体や配管から水が漏れている場合、部品の経年劣化や配管の破損などが考えられます。ただし、エコジョーズのドレン排水や貯湯式電気給湯器の膨張水など、機器の仕組みによって生じる正常な排水の可能性もあります。

この記事では、給湯器の水漏れの主な原因や発見時の対処法、想定されるリスク、修理と交換の判断基準について紹介します。

給湯器の水漏れの主な原因

給湯器の水漏れの主な原因は、経年劣化や配管の凍結、施工時の取り付け不良です。一方、排水場所や運転状況によっては、故障ではない一時的な排水もあります。給水管や給湯管、追い焚き配管から水が漏れている時は、給湯器本体ではなく、接続配管の破損も疑いましょう。

経年劣化

給湯器の内部には、パッキンやOリング、バルブ、熱交換器などの部品が組み込まれています。長期間の使用によってゴム部品が硬化したり、金属部品が腐食したりすると、部品同士の隙間から水がにじむ場合があります。

また、使用年数が長く、異音や異臭、温度の変動なども生じている時は、複数の部品が劣化していることも考えられます。設計上の標準使用期間も確認し、修理と取り替えのどちらが適しているか検討してみてください。

配管の凍結

外気温が低下すると給湯器や接続配管内の水が凍結して膨張し、配管やバルブへ強い力がかかることで、ひびや接合部の破損を招くケースもあります。

しかし、配管へ熱湯をかけると破損するおそれがあるため、自然に解凍するまで待ちましょう。水が出るようになったら、給湯器本体や配管、接合部から水が漏れていないか確認します。

施工時の取り付け不良

設置や配管工事の直後から水漏れしている場合は、接合部の締め付け不足やパッキンのずれ、配管の中心ずれなどが考えられます。反対に、ナットを強く締めすぎたことで、接続口やパッキンが傷むこともあります。

もし、設置後間もない場合は自身でナットを締め直さず、施工した販売店や施工会社へ連絡してください。保証の対象になる可能性もあるため、保証書や工事書類を準備しておくと確認が進みやすくなるでしょう。

排水時の一時的な水漏れ

給湯器から出る水が、すべて故障による水漏れとは限りません。エコジョーズは燃焼時に発生する水をドレン配管から排出するため、運転中にドレン配管の先から水が出る場合があります。

ガス給湯器では、機器内の圧力が高くなった際に、過圧防止安全装置の働きで水抜き栓から水滴が落ちるケースも見られます。使用後に水滴が出て自然に止まる場合は、正常な排水として扱えるでしょう。

また、貯湯式の電気給湯器でも、沸き上げによって水の体積が増えるため、排水口から膨張水が出る場合があります。

給湯器の水漏れの対処法

給湯器から水漏れした時は、お湯の使用を止め、周囲の安全を確保しましょう。水やガスが勢いよく出ている、焦げた臭いや煙がある、電源周りまで濡れている場合は、機器へ近づかない判断が欠かせません。

以下の手順は一般的な流れとなるため、実際の操作では取扱説明書を優先してください。

手順①水道メーターを確認する

まず住宅内の蛇口をすべて閉め、トイレや洗濯機、食器洗い乾燥機なども水を使用していない状態にします。そのうえで、水道メーターのパイロットが動いているか確認しましょう。

水を使用していないのにパイロットが動いている場合は、水道メーターから建物側のどこかで水漏れしている可能性があります。なお、集合住宅では、管理会社や管理組合へ連絡したうえで修理を手配する流れになります。

手順②リモコンのエラーコードを確認する

リモコンに数字や英字が表示されている場合は、電源を落とす前に写真を撮ります。あわせて、メーカー名や給湯器の型式、表示されたエラーコードも控えておきましょう。

エラーコードは故障箇所を調べる手がかりになるため、修理窓口へ連絡する際は水漏れの位置とあわせて伝えてみてください。

手順③給湯器の電源を落出する

ガス給湯器はリモコンの運転スイッチを切ります。電気給湯器は取扱説明書に従い、運転を停止してください。

ただし、足元や電源プラグ、コンセントが濡れている場合は、直接触れてはいけません。安全に操作できない時は、その場を離れて修理窓口へ連絡しましょう。

手順④水漏れの発生箇所や状態を確かめる

安全を確保できる場合は、本体の下や給水管、給湯管、追い焚き配管、ドレン配管、水抜き栓の周りを目視します。その際に乾いたタオルで水分を拭き、新たに濡れる位置を確認すると発生箇所を把握しやすくなります。

もし、本体の外装内から水が出ている、配線付近が濡れている、内部から異音が聞こえる場合は、前面カバーを開けないでください。

手順⑤ガス栓を閉める

ガス給湯器では、運転を止めたあと、機器につながるガス栓を閉めます。ただし、ガス栓の位置や操作方法がわからない場合は無理に触れず、契約しているガス会社へ確認してください。

また、ガスのニオイがする時は火気を使用せず、換気扇や照明のスイッチにも触れてはいけません。安全な範囲で窓や戸を開け、ガス栓とメーターガス栓を閉めたあと、屋外からガス会社へ連絡してください。

手順⑥止水栓を閉める

ガス給湯器の給水配管には、給水元栓や給水用止水栓が設けられています。取扱説明書で位置を確認し、一般的なハンドル式であれば時計回りに回して閉めましょう。

一方、電気給湯器では、貯湯ユニットにつながる給水配管専用止水栓を閉めます。位置がわからない場合や、固着して動かない場合は、販売店や施工会社への連絡が必要です。

なお、止水栓を閉めても水が止まらない時は、住宅全体の元栓を閉めます。工具で強い力を加えると、止水栓や配管を破損させる可能性があるため避けたほうが無難です。

関連記事:止水栓から水漏れが発生!原因や対処法とは?

手順⑦専門業者に連絡する

水漏れの発生箇所に応じて、適切な連絡先を選ぶことが肝心です。給湯器本体の内部から水が出ている場合はメーカーの修理窓口、給水管や給湯管から漏れている場合は施工会社または水道修理業者へ連絡してください。

連絡した際には、給湯器の種類やメーカー名、型式、使用年数、エラーコード、水漏れ箇所、止水の可否を伝えます。さらに、ガスのニオイや焦げたニオイがある場合は、その点も最初に伝えておきましょう。

給湯器の水漏れで起こりえるリスク

給湯器の水漏れを放置すると、建物や設備への被害が広がる可能性があります。ガス給湯器では燃焼状態や電気給湯器では電気部品への影響にも注意が必要です。

正常な排水か判断できない場合は、使用を中止して点検を依頼してください。

一酸化炭素中毒につながるおそれがある

ガス給湯器や石油給湯器では、漏れた水がバーナーへかかり、不完全燃焼を起こす場合があります。不完全燃焼によって一酸化炭素が発生すると、重大な健康被害につながるおそれがあるため注意が必要です。

一方で、電気給湯器は燃焼しないため、水漏れを原因とする一酸化炭素中毒は起こりません。ただし、電気系統への水濡れには警戒してください。

階下や共用部分が浸水する

マンションやアパートでは、給湯器や配管から漏れた水が床、壁、パイプシャフトを伝い、階下や共用部分へ広がる場合があります。水量が少なく見えても、長時間続けば建材の内部へ浸透しかねません。

もし、床へ水が流れている場合は、止水後にタオルや吸水シートで拭き取ってください。さらに、階下への影響が考えられる場合は、管理会社や大家へ速やかに連絡しましょう。

あわせて、写真や動画を撮り、発見時刻と応急処置の内容を記録しておくと、修理や保険の確認に役立つはずです。

電気系統に水がかかってショートする可能性がある

給湯器には、制御基板やセンサー、ポンプなどの電気部品が組み込まれています。水が電気系統へ達すると、ショートや漏電、機器停止につながる可能性があります。

なお、濡れた電源プラグやコンセント、給湯器本体へ触れてはいけません。焦げたニオイや煙、ブレーカーの作動が見られる場合は、機器から離れましょう。

水道代が増加する

給水側で水漏れが続くと、お湯を使用していない時間も水道メーターは進みます。わずかな水滴でも、長期間継続すれば使用水量が増え、水道代が高くなる原因となるでしょう。

もし、生活状況に変化がないのに使用水量が増えた場合は、住宅内の水をすべて止め、水道メーターのパイロットを確認してみてください。

関連記事:給湯器の水漏れを放置すると二次的なトラブルにつながる可能性が!

給湯器の水漏れ発生時はどこに連絡する?

給湯器の水漏れでは、住宅の契約形態と発生箇所によって連絡先が変わります。

賃貸住宅では管理会社や大家、戸建て住宅ではメーカー、施工会社、水道修理業者などへ連絡します。ただし、ガスのニオイがある場合は、住宅の種類にかかわらずガス会社への連絡を優先してください。

賃貸の場合

マンションやアパートなどの賃貸住宅では、止水や運転停止を行ったあと、管理会社または大家へ連絡してください。給湯器が備え付け設備であれば、指定された修理窓口や施工会社が決められている場合があります。

また、管理会社の承諾を得る前に給湯器や配管を分解すると、修理費の負担をめぐるトラブルになりかねません。そのため、発見時刻や漏れている場所、エラーコード、階下への影響を伝え、修理手配の指示を受けましょう。

戸建ての場合

戸建て住宅では、給湯器本体の内部から水が出ている場合はメーカーの修理窓口、設置直後であれば施工した販売店へ連絡します。給水管や給湯管などの接続配管が原因なら、水道修理業者へ相談してみてください。

なお、道路側や水道メーターより上流で水が出ている場合は、水道局への連絡が必要になるケースもあります。

給湯器の修理が必要になるケース

給湯器の使用年数が比較的短く、原因が一部の部品や接続配管に限られる場合は、修理を検討できます。あわせて、保証期間や部品の供給状況も確認したうえで判断してみてください。

施工時の取り付けミスが原因の場合

設置直後から水漏れしている場合は、配管接合部の締め付けやパッキンの位置、配管の接続状態などに原因がある可能性があります。一方で、本体全体に問題がなければ、施工箇所の修正や部品の取り替えで解消するケースも見られます。

ただし、自身で接合部を締め直すと、原因の確認が難しくなるでしょう。そのため、施工会社による点検を受けるまでは、そのままの状態を保つことが肝心です。

給湯器の使用10年未満の場合

使用開始から10年未満で、パッキンやバルブなど一部の部品だけが劣化している場合は、修理が適している可能性があります。本体に著しい腐食がなく、交換部品を入手できることも判断材料としましょう。しかし、10年未満であっても、熱交換器や制御基板など複数の部品が傷んでいる場合は、取り替えを提案されることがあります。

使用年数だけで決めず、修理後に見込める使用期間とお見積もりを確認してみてください。

給湯器の交換が必要になるケース

本体の経年劣化が進んでいる、複数の部品が破損している、修理部品を入手できない場合は、給湯器の交換を検討しましょう。修理と交換のお見積もりを比較し、今後の使用期間も含めて判断することが肝心です。

給湯器を10年以上使用している場合

家庭用ガス給湯器では、設計上の標準使用期間が10年前後に設定されている機種があります。期間を過ぎると、パッキンだけでなく燃焼部や熱交換器、電子部品などでも経年劣化が進みやすくなります。

ただし、10年を超えたら必ず交換するという意味ではありません。機器の状態や部品の供給、修理内容を確認し、継続使用が適切かも判断してみてください。

給湯器内部の配管が凍結している場合

配管が凍結しているだけであれば、自然解凍後に水漏れがなく、正常に運転できれば、給湯器全体の交換が不要なケースもあります。

一方で、解凍後に給湯器内部の配管が破裂している、本体内の複数箇所が損傷している、修理部品を入手できない場合は、交換が必要になることも考えられます。外部の接続配管だけが破損している時は、配管の部分補修で済むケースもあるでしょう。

自然解凍後に水が出始めたら、給湯器と接続配管の水漏れを確認してみてください。異常があれば止水し、点検が終わるまで再使用しない判断が欠かせません。

給湯器の水漏れ修理を依頼する際に押さえておきたいポイント

給湯器の水漏れ修理を依頼する際は、作業時間と作業費の目安を確認します。本体内部の修理か接続配管の補修かによって、必要な時間と金額が大きく変わります。

なお、作業前には水漏れの原因や修理範囲、材料代、追加作業の条件について説明を受けましょう。

ポイント①修理にかかる時間の目安

凍結で破損した給湯管の一部補修に1時間、給湯器の交換に3時間ほど、本体と接続配管の両方で水漏れしていたケースでは、作業時間が5時間となる場合もあります。

これらはあくまで目安の時間であり、すべての現場に同じ時間が当てはまるわけではありません。設置場所や給湯器の種類、部品の在庫、配管の状態によって、作業時間は変動します。

ポイント②修理にかかる費用の目安

きょうと水道職人では、給湯配管を含む水漏れに関する作業料金の目安として、以下の通り記載しています。(令和8年6月時点)

  • 水漏れ調査など:作業料金8,800円~
  • 給水・給湯一部補修など:作業料金22,000円~
  • 給水工事など:別途お見積もり
  • 出張料金:3,300円/1回

上記は作業料金の掲載例であり、材料代や給湯器本体の製品代は含まれません。修理箇所の状況や設備環境、給湯器の種類によって金額が変動し、実際の金額は現地確認後の見積もりで確定します。

詳しい料金体系は、料金一覧ページをご覧ください。

給湯器の水漏れならきょうと水道職人へ

給湯器から水が出ている場合は、正常な排水か水漏れかを確認し、判断できない時は運転を停止してください。水道メーターとエラーコードを確認したあと、ガス給湯器ではガス栓、電気給湯器では給水配管専用止水栓など、機器に合う応急処置を行います。

きょうと水道職人では、京都府内で給湯器やボイラー、エコキュート、給水・給湯配管などの水回りに関するご相談を受け付けています。365日24時間、お問い合わせを受け付けており、現地で状況を確認したあと、お見積もりを提示し、ご了承を得てから作業へ進む流れです。

給湯器本体から水が出ている、止水栓を閉めても止まらない、発生箇所を特定できない場合は、無理に分解せずご相談ください。

※本記事でご紹介している方法は、一般的な対処法の例です。
作業を行う際は、ご自身の状況や設備を確認のうえ、無理のない範囲で行ってください。
記事内容を参考に作業を行った結果生じた不具合やトラブルについては、当社では責任を負いかねます。
少しでも不安がある場合や、作業に自信がない場合は、無理をせず専門業者へ相談することをおすすめします。

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